...一眸の中に收まる...
大町桂月 「白河の七日」
...「大村市から一眸(いちぼう)のうちに見晴らせる...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...其等の風光に見惚れてゐるうちに舟はいつの間にか塔ヶ島の鼻をめぐつて元箱根から八町の杉並木を一眸に見渡されるところに進んできた...
近松秋江 「箱根の山々」
...一眸(いちぼう)の中に収めようと云うためさ...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...日本アルプス連山を一眸の下に集め...
豊島与志雄 「霊気」
...最高の者は一眸(いちぼう)のうちに天をすべて収めている...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...すべてこの高尾の大見晴らしの一眸(いちぼう)のうちに包むことができる...
中里介山 「大菩薩峠」
...入江が一眸のうちに聚る...
長塚節 「白甜瓜」
...私は田村旅館の三階から四万の全景を一眸の下に眺めてみた...
野口雨情 「大利根八十里を溯る」
...寒い一眸の野を走る汽車の上で...
林芙美子 「シベリヤの三等列車」
...ここからは衣川の流れも北方の山々も何の遮るものもなく一眸に見える...
村山俊太郎 「平泉紀行」
...城下を一眸(ぼう)にながめれば歴然とわかる...
吉川英治 「黒田如水」
...曠野を一眸(ぼう)に見た...
吉川英治 「三国志」
...一眸ただ白皚々(はくがいがい)たる原野へ出た...
吉川英治 「三国志」
...甲州盆地(こうしゅうぼんち)はそこから一眸(ぼう)のうちに見わたされて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...美濃平野から中部山脈を一眸(いちぼう)にする城に立って...
吉川英治 「新書太閤記」
...九州中部山脈の屋根が一眸にはいってくる...
吉川英治 「随筆 新平家」
...一眸(ぼう)に街道は見渡されるが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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