...狸は兎にけふはひどく寛大に扱はれるので、ただもうほくほくして、たうとうやつこさんも、おれのさかんな柴刈姿には惚れ直したかな? おれの、この、男らしさには、まゐらぬ女もあるまいて、ああ、食つた、眠くなつた、どれ一眠り、などと全く氣をゆるしてわがままいつぱいに振舞ひ、ぐうぐう大鼾を掻いて寢てしまつた...
太宰治 「お伽草紙」
...ここで一眠りさせていただきましょう...
太宰治 「新釈諸国噺」
...一眠りして、起きたのは午後三時...
太宰治 「正義と微笑」
...「ちょっと一眠りしましょうよ...
太宰治 「母」
...一眠りして行けと...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...……一眠りしていらっしゃい!」初めての家で...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...太郎も一眠りしてはどうかな...
土田耕平 「峠」
...それに前の晩一眠りもしなかったんですもの...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...「他の所で一眠りして酔いをさましてこい...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それとも台所の火で一眠りかい?」スカースデールが一瞬戸惑った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...一眠つても眠つても眠り足りないやうな果しもなくぼんやりした頭を醒すために私は...
牧野信一 「競馬の日」
...もう一眠りしたいものだ...
牧野信一 「眼醒時計の憤慨」
...それから夜明前にほんの一眠りしただけであつた...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...瓢兮(や)瓢兮吾れ汝を愛す汝能(よ)く酒を愛して天に愧(は)ぢず消息盈虚(えいきょ)時と与(とも)に移る酒ある時跪座(きざ)し酒なき時顛(ころ)ぶ汝の跪座する時吾れ未だ酔はず汝まさに顛ばんとする時吾れ眠らんと欲す 一酔一眠吾が事足る世上の窮通何処(いづく)の辺「世上の窮通何処の辺」そっと口のなかで返唱したかれは...
山本周五郎 「新潮記」
...一眠りしたらどうだ...
横光利一 「花園の思想」
...この間に、一眠りしておけ...
吉川英治 「新書太閤記」
...奥の床几(しょうぎ)で一眠りしていた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...一眠りしたら、奥の院へ登りに行くだから、眠らせてくれといいなさるで、木枕を貸してあげましただ」と、いう...
吉川英治 「宮本武蔵」
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