...一癖あるらしい顔だけは度たび写真でも見かけてゐました...
芥川龍之介 「河童」
...何しろ彼の男あ一癖あるな...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...あの一癖ある肩さがりの筆蹟と...
伊庭心猿 「緑雨と一葉」
...大概一癖あるものと思って然(しか)るべきなのであった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...同宿の人は又語る『どうせみんな一癖ある人間だから世間師になつてゐるのだ』私は思ふ『世間師は落伍者だ...
種田山頭火 「行乞記」
...とにかく一癖ある人間だつた...
種田山頭火 「行乞記」
...これらの連中は皆よき意味での一癖ある連中でしたから...
中里介山 「大菩薩峠」
...漫画のベティさんそっくりという奇抜な商標(プラウド)(顔のこと)を目につくところへぶらさげた一癖あるこの黄褐色(オークル・ジョオヌ)の娘を...
久生十蘭 「だいこん」
...そこまでの大望をいだいていたのかなあ――何か一癖ある奴とは思ったが――何にしても...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...一癖あると見えまする」かつて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...画家などの一癖ある人間ばかりの間に立って...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
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