...一番後(うしろ)の机に坐らなければならなかった...
芥川龍之介 「路上」
...樹の枝に引ッ掛った赤坊の写真が一番後から...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「むかでの跫音」
...腰掛の一番後ろの片隅に寄りかかって入口の脇のガラス窓に肱をもたせ...
寺田寅彦 「障子の落書」
...一番後にゐたんだから……...
豊島与志雄 「エミリアンの旅」
...魚釣の話が一番後(あと)に出たものだから...
中島敦 「環礁」
...丁度僕が通り過さうとした或室から一番後れて出た女がある...
長塚節 「開業醫」
...一番後で逢った時は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一番後は一昨日の通り番頭さん――」一歩踏み出しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一番後に銅六が帰ったのだな...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「兄さんは?」「一番後から出て来たようです」裏口へ帯ひろ解けで出た半次郎の取乱した姿は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一番後で二人の子供の姿を見たのは?」平次の斯う言つた問ひに對して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――俺はもう少し當つて見たいところがある」「どこです親分」「昨夜一番後で歸つたといふ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...師匠のお組さんが一番後まで殘りましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お二人の女の方は一番後だったようで」「火事だッと怒鳴ったのは誰だえ」「下女のお角でございますよ」そんな事が精一杯...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...清君と代さんは、一番後から、そろそろと降りて行った...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...暫くたつて一番後方に坐つてゐた一郎が立上つて...
牧野信一 「辞書と新聞紙」
...いつもの習慣通り家の者は一番後に座って各自に勝手な事を考えながら...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...一番後から訴えどころない生活の過ぎ行く哀愁を感じつつ坂路を登って行った...
宮本百合子 「海浜一日」
便利!手書き漢字入力検索