...私は一番後廻しになつた...
石川啄木 「二筋の血」
...其一番後から降りやうとする子供を芳公は力まかせに突き落したのです...
伊藤野枝 「白痴の母」
...しかし丘陵を駈け下ってくる人造人間部隊の一番後方に...
海野十三 「人造人間の秘密」
...何よりもあの一番後の頁...
高田保 「貸家を探す話」
...一番後の車にはフォン・コーレンと補祭が乗っている...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...一番後(あと)の女と並んで...
近松秋江 「霜凍る宵」
...ちびのティムも一番後から祝盃を挙げた...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...丁度僕が通り過さうとした或室から一番後れて出た女がある...
長塚節 「開業醫」
...一番後まで生き残ったのを一人助けてやろう――餓死するのを待って居ちゃつまらない...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...それは一番後で申上げます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「一番後で主人に逢つたのは?」「力松だよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...師匠のお組さんが一番後まで殘りましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一番後(うしろ)の子が...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
...正三は三浦と一緒に一番後からしんがりの椅子に腰を下ろしてゐた...
原民喜 「壊滅の序曲」
...いつもなら活動小屋の一番後の席に坐るのだが...
堀辰雄 「プルウスト雜記」
...全体なら粉と焼粉とを篩(ふる)って玉子も黄身と白身と別に溶いて白身を一番後に入れなければならんが僕のは略式だ...
村井弦斎 「食道楽」
...またその祭の行列の一番後には...
柳田国男 「木綿以前の事」
...一番後になった若い女が...
横光利一 「上海」
便利!手書き漢字入力検索