...私は一番後廻しになつた...
石川啄木 「二筋の血」
...わたしが一番後に見た時には誰れかの大人下駄を穿いてゐた...
伊藤左千夫 「奈々子」
...一番後から窓を越して庭へ下りた...
海野十三 「四次元漂流」
...皆の一番後からちびのティムが云った...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...丁度僕が通り過さうとした或室から一番後れて出た女がある...
長塚節 「開業醫」
...一番後は一昨日の通り番頭さん――」一歩踏み出しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...癪(しゃく)にさわることに一番後で帰って来ている...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大勢一緒に飛び出しましたから」「主人の半次郎は?」「一番後でした」「確かに主人は裏口から出て來たのかい...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「兄さんは?」「一番後から出て來たやうです」裏口へ帶ひろ解けで出た半次郎の取亂した姿は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「兄さんは?」「一番後から出て来たようです」裏口へ帯ひろ解けで出た半次郎の取乱した姿は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「一番後で主人に逢ったのは?」「力松だよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...舐(な)め物を持つて一番後で行つた時は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...師匠のお組さんが一番後まで殘りましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お二人の女の方は一番後だったようで」「火事だッと怒鳴ったのは誰だえ」「下女のお角でございますよ」そんな事が精一杯...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...彼等の一番後になつて...
堀辰雄 「葉櫻日記」
...いつもなら活動小屋の一番後の席に坐るのだが...
堀辰雄 「プルウスト雜記」
...一番後から訴えどころない生活の過ぎ行く哀愁を感じつつ坂路を登って行った...
宮本百合子 「海浜一日」
...またその祭の行列の一番後には...
柳田国男 「木綿以前の事」
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