...一番後ろの席にいる身(み)の丈(たけ)抜群の巡査です...
芥川龍之介 「河童」
...一番後ろの両脚とをかたみがわりに拝むようにすり合せて...
有島武郎 「星座」
...わたしが一番後に見た時には誰れかの大人下駄を穿いてゐた...
伊藤左千夫 「奈々子」
...義雄は出口に近い一番後(うし)ろの...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...しかし丘陵を駈け下ってくる人造人間部隊の一番後方に...
海野十三 「人造人間の秘密」
...主事は一番後につてくれといふ...
海野十三 「心靈研究會の怪」
...一番後の車にはフォン・コーレンと補祭が乗っている...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...一番後(あと)の女と並んで...
近松秋江 「霜凍る宵」
...丁度僕が通り過さうとした或室から一番後れて出た女がある...
長塚節 「開業醫」
...尤(もつと)も一番後で五人の子供が空地の隅つこ一とかたまりになつて話してゐるのを見たのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...舐(な)め物を持つて一番後で行つた時は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一番後で二人の子供の姿を見たのは?」平次の斯う言つた問ひに對して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――俺はもう少し當つて見たいところがある」「どこです親分」「昨夜一番後で歸つたといふ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...師匠のお組さんが一番後まで殘りましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...また一番後(いちばんのち)まで遺(のこ)つてゐたのは圓形(まるがた)の塚(つか)であります...
濱田青陵 「博物館」
...いつもの習慣通り家の者は一番後に座って各自に勝手な事を考えながら...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...一番後から訴えどころない生活の過ぎ行く哀愁を感じつつ坂路を登って行った...
宮本百合子 「海浜一日」
...一番後になった若い女が...
横光利一 「上海」
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