例文・使い方一覧でみる「一理ある」の意味


スポンサーリンク

...まことに一理ある説である...   まことに一理ある説であるの読み方
芥川龍之介 「雑筆」

...そりゃ一理あるにはありますが...   そりゃ一理あるにはありますがの読み方
中里介山 「大菩薩峠」

...「何方にも一理ある場合は親の方を子は聴入れなくつちやァ不可ない」といふ...   「何方にも一理ある場合は親の方を子は聴入れなくつちやァ不可ない」といふの読み方
中原中也 「医者と赤ン坊」

...それで、嫂(あによめ)に向つて、「貴方(あなた)の仰(おつ)しやる所も、一理あるが、私(わたし)にも私(わたし)の考があるから、まあ打遣(うちや)つて置(お)いて下(くだ)さい」と云つた...   それで、嫂に向つて、「貴方の仰しやる所も、一理あるが、私にも私の考があるから、まあ打遣つて置いて下さい」と云つたの読み方
夏目漱石 「それから」

...それで、嫂に向って、「貴方の仰しゃる所も、一理あるが、私にも私の考があるから、また打遣(うちや)って置いて下さい」と云った...   それで、嫂に向って、「貴方の仰しゃる所も、一理あるが、私にも私の考があるから、また打遣って置いて下さい」と云ったの読み方
夏目漱石 「それから」

...尤もその思想の一理あるは許容すべきであらう...   尤もその思想の一理あるは許容すべきであらうの読み方
波多野精一 「時と永遠」

...これは一理ある説で...   これは一理ある説での読み方
原勝郎 「足利時代を論ず」

...石膏行商人の言うことにも一理あるかもしれない...   石膏行商人の言うことにも一理あるかもしれないの読み方
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」

...一理あるように思われるが...   一理あるように思われるがの読み方
柳宗悦 「民藝四十年」

...「諦めるほうが賢いだろう、あんたの使者の立場にはお気のどくだが、本枝和解などはもう末の末だ、時はぐんぐん動いている、ほかにもっと重大な問題がある筈だよ」「さればこそ本枝和解が大切なのだと存じますが」「さればこそとは」「さきほど先生の仰せに、まず国論民心の統一というお言葉がございました、さし迫っている時代の転換が重大であればあるだけ、国内はひとつに纒(まと)まらなければならぬ、『日本中の心が天皇親政の一点に集中した時』と仰せられた、その集中のためには小怨私憤を去って大きく纒まらなくてはならぬと思います、高松はそれを望んでいるのです」「うまく揚げ足をとったな」東湖はにっと苦笑した、「たしかに、それは一理ある、だが早水さん、その話はあんたのもので高松全藩のものじゃない、そうだろう」「しかしわたくしは現にこうして左近頼該さまの使者としてまいっているのです」「あんたは藩士じゃない」思いもかけぬところを東湖は突いた、秀之進は眼をみはった、「これはむろん使者としてのあんたの価値を指すのではない、高松の考え方がどこにあるかを云うのだ、もし本当に和解を計ることが必要であるなら、こんな密使の形式をとることはないんだ、そう思わないかね」「お言葉ですが、高松の事情はご存じのとおり単純ではありません、讃岐守さまと左近さま、江戸と国許(くにもと)、ひと口に申してもこの二つの流れがあります、そして」「その流れを一つにすることのほうが」と東湖はすばやく口をんだ、「本枝和解よりも先決問題ではないのか、高松には限らぬ、どこの藩でも事情は同じことだ、新しい時代の潮流に棹(さお)を入れようとするものと古い塔をまもりぬこうとするものと、この二つはいま日本じゅう到るところで拮抗(きっこう)している、水戸だってその例から洩れはしないのだ、うちあけて云えば……、本枝和解の意義はかなり大きい、幕府における讃岐守さまの地盤と、老公を戴く水戸の勢力とが一つになることは、新世代への政治にかなり強い軸をなすだろう、たしかにその点は見のがすことはできない、左近さまの望むのはそれだけれども、老公と高松とを離反せしめた事情を考えれば、いま両家の合流を計ることは無理だということがわかると思う」「両家御不和の原因が甲辰の事のほかにあるでしょうか」東湖はぐっと秀之進の眼をみつめた……いつか戸外は日が翳(かげ)って風だち、どこか遠くで微かに雷が鳴りはじめていた...   「諦めるほうが賢いだろう、あんたの使者の立場にはお気のどくだが、本枝和解などはもう末の末だ、時はぐんぐん動いている、ほかにもっと重大な問題がある筈だよ」「さればこそ本枝和解が大切なのだと存じますが」「さればこそとは」「さきほど先生の仰せに、まず国論民心の統一というお言葉がございました、さし迫っている時代の転換が重大であればあるだけ、国内はひとつに纒まらなければならぬ、『日本中の心が天皇親政の一点に集中した時』と仰せられた、その集中のためには小怨私憤を去って大きく纒まらなくてはならぬと思います、高松はそれを望んでいるのです」「うまく揚げ足をとったな」東湖はにっと苦笑した、「たしかに、それは一理ある、だが早水さん、その話はあんたのもので高松全藩のものじゃない、そうだろう」「しかしわたくしは現にこうして左近頼該さまの使者としてまいっているのです」「あんたは藩士じゃない」思いもかけぬところを東湖は突いた、秀之進は眼をみはった、「これはむろん使者としてのあんたの価値を指すのではない、高松の考え方がどこにあるかを云うのだ、もし本当に和解を計ることが必要であるなら、こんな密使の形式をとることはないんだ、そう思わないかね」「お言葉ですが、高松の事情はご存じのとおり単純ではありません、讃岐守さまと左近さま、江戸と国許、ひと口に申してもこの二つの流れがあります、そして」「その流れを一つにすることのほうが」と東湖はすばやく口をんだ、「本枝和解よりも先決問題ではないのか、高松には限らぬ、どこの藩でも事情は同じことだ、新しい時代の潮流に棹を入れようとするものと古い塔をまもりぬこうとするものと、この二つはいま日本じゅう到るところで拮抗している、水戸だってその例から洩れはしないのだ、うちあけて云えば……、本枝和解の意義はかなり大きい、幕府における讃岐守さまの地盤と、老公を戴く水戸の勢力とが一つになることは、新世代への政治にかなり強い軸をなすだろう、たしかにその点は見のがすことはできない、左近さまの望むのはそれだけれども、老公と高松とを離反せしめた事情を考えれば、いま両家の合流を計ることは無理だということがわかると思う」「両家御不和の原因が甲辰の事のほかにあるでしょうか」東湖はぐっと秀之進の眼をみつめた……いつか戸外は日が翳って風だち、どこか遠くで微かに雷が鳴りはじめていたの読み方
山本周五郎 「新潮記」

...あとあとの為にもならねえことだ」それも一理ある言葉ですから...   あとあとの為にもならねえことだ」それも一理ある言葉ですからの読み方
吉川英治 「江戸三国志」

...「むむ……それも一理あること」と...   「むむ……それも一理あること」との読み方
吉川英治 「三国志」

...それも一理ある」と不問に付して馬をおり...   それも一理ある」と不問に付して馬をおりの読み方
吉川英治 「三国志」

...思慮ふかい玄徳も、「一理ある」と、意をうごかされた...   思慮ふかい玄徳も、「一理ある」と、意をうごかされたの読み方
吉川英治 「三国志」

...それも一理ある言だな...   それも一理ある言だなの読み方
吉川英治 「三国志」

...其許(そこもと)としてはみな一理あることと...   其許としてはみな一理あることとの読み方
吉川英治 「新書太閤記」

...今夜の火事より急だろうぜ」「それも一理あるな? ……」と...   今夜の火事より急だろうぜ」「それも一理あるな? ……」との読み方
吉川英治 「鳴門秘帖」

...一理あることと聞え申した...   一理あることと聞え申したの読み方
吉川英治 「宮本武蔵」

「一理ある」の書き方・書き順

いろんなフォントで「一理ある」


ランダム例文:
金看板   数を合わせる   北陸地方  

チーズローリングと世界一硬いチーズ

便利!手書き漢字入力検索

👨話題の人々👩
「推し」を登録

時事ニュース漢字 📺
車中泊   道義的責任   友好条約  

スポンサーリンク

トップへ戻る