...まことに一理ある説である...
芥川龍之介 「雑筆」
...ミネルヴァの神が建てた家に対して非難の神モモスが主張した一理ある難癖であると思う...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...彼女のこの想定にも一理ある...
谷譲次 「踊る地平線」
...一理あるだろうじゃないか?」「一理あるにはありますがね...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...唯是れ循環と看做さるゝことの亦復一理あることを...
内藤湖南 「學變臆説」
...そりゃ一理あるにはありますが...
中里介山 「大菩薩峠」
...「何方にも一理ある場合は親の方を子は聴入れなくつちやァ不可ない」といふ...
中原中也 「医者と赤ン坊」
...こんなに一般の習慣となる訳がないと云って得意に梅干を食わせるんだからな」「なるほどそれは一理あるよ...
夏目漱石 「琴のそら音」
...それで、嫂(あによめ)に向つて、「貴方(あなた)の仰(おつ)しやる所も、一理あるが、私(わたし)にも私(わたし)の考があるから、まあ打遣(うちや)つて置(お)いて下(くだ)さい」と云つた...
夏目漱石 「それから」
...此説一理あるに似たり...
原勝郎 「貢院の春」
...石膏行商人の言うことにも一理あるかもしれない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...これは一理あることであらう...
三木清 「哲學はやさしくできないか」
...一理あるように思われるが...
柳宗悦 「民藝四十年」
...あの言葉はたしかに一理あると思う」「おれの言葉などはどうでもいい...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...無碍(むげ)に敵へ挑(いど)みかかる理由はない)これも一理あるに似ているが...
吉川英治 「上杉謙信」
...思慮ふかい玄徳も、「一理ある」と、意をうごかされた...
吉川英治 「三国志」
...一刀流という独自な流儀をお創(はじ)めになったのですから」それも一理ある忠告であった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...「それも一理あるな」たとえ血脈の間がらとはいえ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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