...彼女のこの想定にも一理ある...
谷譲次 「踊る地平線」
...それも一理あるが...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...唯是れ循環と看做さるゝことの亦復一理あることを...
内藤湖南 「學變臆説」
...そりゃ一理あるにはありますが...
中里介山 「大菩薩峠」
...「何方にも一理ある場合は親の方を子は聴入れなくつちやァ不可ない」といふ...
中原中也 「医者と赤ン坊」
...それで、嫂に向って、「貴方の仰しゃる所も、一理あるが、私にも私の考があるから、また打遣(うちや)って置いて下さい」と云った...
夏目漱石 「それから」
...尤もその思想の一理あるは許容すべきであらう...
波多野精一 「時と永遠」
...あんたにも一理ある...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...一理あるように思われるが...
柳宗悦 「民藝四十年」
...あの言葉はたしかに一理あると思う」「おれの言葉などはどうでもいい...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...あとあとの為にもならねえことだ」それも一理ある言葉ですから...
吉川英治 「江戸三国志」
...「いや、陳珪のいうところも、一理あるから、どうしようかと思案していたのさ」「死にかけている病人の意見などに動かされて、せっかくの良縁を、あなたは破棄してしまうおつもりですか」「むすめは、どうしているね」「泣いておりますよ、可哀そうに……」「弱ったなあ」呂布はつぶやきながら、吏士たちの詰めている政閣のほうへ出て行った...
吉川英治 「三国志」
...「むむ……それも一理あること」と...
吉川英治 「三国志」
...思慮ふかい玄徳も、「一理ある」と、意をうごかされた...
吉川英治 「三国志」
...今夜の火事より急だろうぜ」「それも一理あるな? ……」と...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...一刀流という独自な流儀をお創(はじ)めになったのですから」それも一理ある忠告であった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...一理あることと聞え申した...
吉川英治 「宮本武蔵」
...――ま、一理あるな...
吉川英治 「無宿人国記」
便利!手書き漢字入力検索