...一犬の虚に吠ゆる処...
芥川龍之介 「骨董羹」
...「一犬虚を吠えて万犬実(じつ)を伝うる」の騒ぎとなりたる由...
井上円了 「おばけの正体」
...「一犬虚を吠(ほ)えて万犬実(じつ)を伝うる」などの類は...
井上円了 「おばけの正体」
...一犬影を吠え萬犬聲を吠えて...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...一犬は虚をほえなくても残る万犬の中にはうそ八百をほえるようなのもたくさんに交じるのであるが...
寺田寅彦 「ジャーナリズム雑感」
...この殺親罪(Parricidium)なる罪名の下には、親以外の近親に対する殺人罪をも包含しておったようであるが、これらの犯人は、実に天人倶(とも)に容れざる大罪人であって、「法学提要」の語を仮りていわば、「刑するに剣をもってせず、火をもってせず、その他通常の刑に処することなく、一犬、一鶏、一蛇、一猿と共に皮袋の中に縫い込み、この恐るべき牢獄のまま、土地の状況により海中または河中に投じ、その生存中より既に一切の生活原素の供与を絶ち、生前においては空気を奪われ、死後においては土を拒まるべし」と...
穂積陳重 「法窓夜話」
...コングリーヴの一犬ペンクリッジ寺の修繕一年に竟(わた)り誰も詣でざるに...
南方熊楠 「十二支考」
...ブリストル辺でその教会に詣る者しばしば一犬遠くより来会するを見た...
南方熊楠 「十二支考」
...毎騎一犬を間(まじ)う...
南方熊楠 「十二支考」
...上帝彼を愍(あわれ)み一犬に教えたからその犬皿より退き彼を招いた...
南方熊楠 「十二支考」
...夫も子も友もない女が一犬を子のごとく愛したが...
南方熊楠 「十二支考」
...一犬たちまち吠えて主人を寤(さ)まし...
南方熊楠 「十二支考」
...一犬一鶏(ケイ)タリト盗ム者ハ斬一...
吉川英治 「三国志」
...一犬の吠えが万犬の吠えをよび...
吉川英治 「私本太平記」
...太郎一犬の声は、容易にやまない...
吉川英治 「宮本武蔵」
...一犬虚を伝えれば万犬――というくらい...
吉川英治 「宮本武蔵」
...魔の眷属(けんぞく)一犬は...
吉川英治 「宮本武蔵」
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