...彼は一点張りで、自分の意見を譲らない...
...交渉の末に、彼が一点張りすることで納得させることができた...
...一点張りすることで、彼女との関係が壊れてしまった...
...一点張りの姿勢で問題を解決することは困難だ...
...一点張りしなければ、自分の主張が通らないこともある...
...この上もない御老人の御名誉といふものですから……」属官は何でも彼(か)でも名誉の一点張りで押しつけようとする積りらしかつた...
薄田泣菫 「茶話」
...かの頑固一点張りの聖教徒よりも上手の頑固さをまざまざと物語っている...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...自然科学一点張りのことや所謂「科学万能主義」や又「科学主義」とは...
戸坂潤 「科学的精神とは何か」
...しつこくその一点に向かって一直線に驀進(ばくしん)するといった頑固一点張りの人間であった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...然るに伯は民権自由論の一点張りで...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...構わないでくれの一点張り……...
豊島与志雄 「絶縁体」
...「御紹介のないお客様は」の一点張りで...
中里介山 「大菩薩峠」
...ここで思いがけない写生一点張りの画論を聞いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...これは実世間に存在する円(まる)いものを説明すると云わんよりむしろ理想的に頭の中にある円というものをかく約束上とりきめたまでであるから古往今来変りっこないのでどこまでもこの定義一点張りで押して行かれるのです...
夏目漱石 「現代日本の開化」
...昨夜(ゆうべ)は夢も見ずに寝てしまって何にも知らない――の一点張りです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いよいよ頑固一点張りになった...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...知らぬ存ぜぬの一点張りである...
牧逸馬 「アリゾナの女虎」
...彼は最初何事を訊ねられても頑強に知らぬ一点張りで通して見た...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...映画でも駄作ほど恋愛一点張りになるのであるが...
宮本百合子 「映画の恋愛」
...知らぬ存ぜぬの一点張りで...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...時間と人間経済の現代式一点張りになったとする...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...信用一点張りの制度になっておりますので...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...自分の嫌いを一点張りに云って迫った...
吉川英治 「日本名婦伝」
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