...一気にその個所を解決した...
芥川龍之介 「十円札」
...一気にその剣(つるぎ)を引き抜いた...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...四町の道を一気にすべって順次に三人が止まると「それでは失敬」と帽子をとる...
板倉勝宣 「五色温泉スキー日記」
...愛想よく父に挨拶をして、ことさら体のぐあいまで尋ねながら、父の返事を待たずに彼は、一時間の後には、これっきりモスクワへ立ってしまうから、馬をよこすように使いをやって欲しいと、一気に申し出た...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...死んでるよ」ミチは一気に浴槽から躍(おど)り出し...
富田常雄 「刺青」
...プラトニック・ラヴという言葉が第一気に喰わないのである...
豊島与志雄 「春」
...若い人たちはスキーをはいて一気に山を下ろうというのである...
中谷宇吉郎 「雪後記」
...一気に北海道の奥の奥...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...一気に沢屋を乗取ろうとしていた事は言うまでもありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一気に漆論を書きあげて...
林芙美子 「浮雲」
...一気に酔つてしまはう...
牧野信一 「露路の友」
...私は一気に階段の下へ着いて...
松本泰 「日蔭の街」
...片足を揚げて一気に踏み潰す真似をすると同時に...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...そうしてこの頃では芸術とか非芸術とか言ったような相対的な批判区域までも一気に駈け抜けて...
夢野久作 「実さんの精神分析」
...五丁も一気に走った...
吉川英治 「剣難女難」
...一気に馳け出したが...
吉川英治 「三国志」
...一気に高家(こうけ)一族の勢力を根こそぎ排除しようと計ったのは...
吉川英治 「私本太平記」
...また一気に憤りを爆発させて後の涼しさに落着いているのか...
吉川英治 「宮本武蔵」
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