...本船の上甲板(じょうかんぱん)のもう一段上にある操縦室につなぎかえた...
海野十三 「海底大陸」
...また一段上にのぼった...
海野十三 「疑問の金塊」
...」明智が一段上の木の枝から...
江戸川乱歩 「超人ニコラ」
...何故もう一段上にあがつて...
田山録弥 「エンジンの響」
...現象即実在論のもう一段上位に位してゐる境地は...
田山録弥 「エンジンの響」
...私が宗教は好いが今の坊主が嫌ひだといふのは、実はかういふ感じをいふのであつて、人間を田舎者か何かのやうに見て、一段上に立つて、くだらぬことを説法してゐるから嫌ひなのである...
田山録弥 「三月の創作」
...愛はまだその一段上に位置して...
田山録弥 「自からを信ぜよ」
...「もう一段上等のやつを奮發してくださいよ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...おれは誰か一段上の人に許してもらわなきゃならないんだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...も一段上から出るか...
中里介山 「大菩薩峠」
...一段一段上に上つて行くことが寒子には切なかつた...
林芙美子 「瑪瑙盤」
...それよりもなお一段上に在る中流階級すらも...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...一段上に出る塩梅(あんばい)で...
二葉亭四迷 「予が半生の懺悔」
...真の音楽として批判すれば一段上の技倆(ぎりょう)があるとも言えると...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その為(た)めに普通教育より一段上の教育を受けさせて置こうとした...
森鴎外 「かのように」
...その一段上の雑木の中に在るタッタ三室(ま)しかない現在の離家(はなれ)に移り住むようになった...
夢野久作 「巡査辞職」
...あとから一段上の先生なんかと二(ふ)た通りに呼分けるなんて油断のならぬ奴だ...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...さらにまた一段上にあって...
吉川英治 「私本太平記」
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