...山の端(は)に松が一樹...
泉鏡花 「怨霊借用」
...植木屋の掘りかけてある梅一樹昭和六年四月十七日 家庭俳句会...
高浜虚子 「五百句」
...これで田植ができる雨を聴きつゝ寝る・いたゞきは立ち枯れの一樹・蠅がうるさい独を守る・ひとりのあつい茶をすゝる・花いばら...
種田山頭火 「行乞記」
...その門内に一樹の老桜の...
永井荷風 「上野」
...泰西(たいせい)の都市にありては一樹の古木一宇(いちう)の堂舎といへども...
永井荷風 「浮世絵の鑑賞」
...泰西の都市にありては一樹の古木一宇(いちう)の堂舎といへども...
永井荷風 「江戸芸術論」
...梨花淡白柳深青 〔梨花(りか)は淡白(たんぱく)にして柳(やなぎ)は深青(しんせい)柳絮飛時花満城柳絮(りゅうじょ)の飛ぶ時花(はな)城(しろ)に満(み)つ惆悵東欄一樹雪惆悵(ちゅうちょう)す東欄一樹(とうらんいちじゅ)の雪人生看得幾清明人生(じんせい)看(み)るを得るは幾清明(いくせいめい)ぞ〕何如璋は明治の儒者文人の間には重んぜられた人であったと見え...
永井荷風 「十九の秋」
...しかして両国橋(りょうごくばし)よりやや川下の溝(みぞ)に小橋あって元柳橋(もとやなぎばし)といわれここに一樹の老柳(ろうりゅう)ありしは柳北先生の同書にも見えまた小林清親翁(こばやしきよちかおう)が東京名所絵にも描かれてある...
永井荷風 「日和下駄」
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長塚節 「長塚節歌集 中」
...さて日本にあるギョリュウは一樹でありながら...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...紅梅は近く一樹一樹を観るのがよいと思う...
牧野富太郎 「植物記」
...対(むこ)う塘(つつみ)の上に老いたる一樹の柳は...
宮崎湖処子 「空屋」
...果たして一樹の下に...
吉川英治 「三国志」
...そのみ使いであったものか」「亭々の一樹(じゅ)は...
吉川英治 「私本太平記」
...私におまかせ下さい」柳の一樹に...
吉川英治 「新・水滸伝」
...一樹(じゅ)の縁(えん)...
吉川英治 「新・水滸伝」
...一樹(じゅ)の縁だ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...天勾践(テンコウセン)ヲ――の一樹の桜だが...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
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