...神話に曰く、耶和華神所レ造諸生物、莫レ狡二於蛇一、蛇謂レ婦曰、爾勿三偏食二園中諸樹之果一、非二神所一レ命乎、婦謂レ蛇曰、園樹諸果、我儕得レ食レ之、惟園之中、有二一樹果一、神云、毋レ食、毋レ捫、免レ致二死亡一、蛇謂レ婦曰、爾未二必死一、神知爾食レ之日、爾目即明、致爾似レ神、能別レ善悪、於レ是婦視二其樹一、可レ食、可レ観、又可レ慕、以三其能益二智慧一也、遂摘レ果食レ之、並給二其夫一、夫亦食之、二人目即明、始覚一身裸一、乃編二無花果樹葉一為レ裳、日昃涼風至、耶和華神遊二於園一、亜当(アダム)与レ婦聞二其声一、匿二身園樹間一、以避二耶和華神之面一、耶和華神召二亜当一云、爾何在二曰、在園中一、我聞二爾声一、以レ裸故、懼而自匿、曰、誰告二爾裸一乎、我禁二爾勿一レ食レ之樹、爾食之乎、曰爾所レ賜レ我之婦、以二樹果一給レ我、我食レ之、耶和華謂レ婦曰、爾何為也、婦曰、蛇誘二惑我一、我故食レ之、耶和華神謂レ蛇曰、爾既為レ之、爾必見レ詛、甚二於諸畜百獣一、爾必腹行、畢生食レ塵、我将使爾与レ婦為レ仇、爾裔与二婦裔一亦為仇、婦裔将レ撃二爾首一、爾将レ撃二其踵一、謂レ婦曰、我必以二胎孕之苦、一重加二於爾一、産レ子維艱、爾必恋レ夫、夫必治レ爾、謂二亜當一曰、爾既聴二婦言一、食二我所レ禁之樹一、地縁レ爾而見レ詛、爾畢生労苦、由レ之得レ食、必為レ爾而生二荊棘一、爾将レ食二田之蔬一、必汗流浹レ面、始可三糊レ口二爾帰一レ土、葢爾由レ土出、爾乃塵也、必復帰二於塵一、アダムが神の禁せし樹の実を食いしは、人間の罪悪のはじめなり...
高木敏雄 「比較神話学」
...熟(つらつ)ら惟(おもんみ)る迄もないが、一八二五年ブーラールが死んでから百年目(正確に云えば百一年目)に僕が此の雑文を書くようになったのも、――少々阿呆陀羅(あほだら)経めくが――やっぱり、一樹の蔭、一河の流れで、之を要するに、他生の相対性原理とか何とか云うのだろう...
辰野隆 「愛書癖」
...泰西(たいせい)の都市にありては一樹の古木一宇(いちう)の堂舎といへども...
永井荷風 「浮世絵の鑑賞」
...泰西の都市にありては一樹の古木一宇(いちう)の堂舎といへども...
永井荷風 「江戸芸術論」
...門内の一樹がわづかに昔の名残を留めてゐるに過ぎなかつた...
永井荷風 「里の今昔」
...梨花淡白柳深青 〔梨花(りか)は淡白(たんぱく)にして柳(やなぎ)は深青(しんせい)柳絮飛時花満城柳絮(りゅうじょ)の飛ぶ時花(はな)城(しろ)に満(み)つ惆悵東欄一樹雪惆悵(ちゅうちょう)す東欄一樹(とうらんいちじゅ)の雪人生看得幾清明人生(じんせい)看(み)るを得るは幾清明(いくせいめい)ぞ〕何如璋は明治の儒者文人の間には重んぜられた人であったと見え...
永井荷風 「十九の秋」
...一樹の蔭に凉を取れば...
長塚節 「草津行」
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長塚節 「長塚節歌集 中」
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長塚節 「長塚節歌集 中」
...次の日は朝の程に鵜戸の窟にまうでゝ其の日ひと日は樓上にいねてやすらふ手枕に疊のあとのこちたきに幾時われは眠りたるらむ懶き身をおこしてやがて呆然として遠く目を放つうるはしき鵜戸(うど)の入江の懷にかへる舟かも沖に帆は滿つ渚にちかく檐を掩ひて一樹の松そばだちたるが...
長塚節 「長塚節歌集 下」
...かく同じ一樹で樹上で二回花の咲くことを学者でさえも知っていないのであるのはどうしたもんだ...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...そしてこの詩の前書きは「招賢寺ニ山花一樹アリテ人ハ名ヲ知ルナシ...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...一樹(じゆ)が一年に平均八十個の実を産し...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...また像を掩(おほ)うて今は落葉(おちば)して居る一樹(じゆ)の長春藤(ちやうしゆんとう)が枝を垂れて居た...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...一つはクレオパトラと思はるる女王(ぢよわう)と男とが一樹(じゆ)の下(もと)に空を仰ぎ居る図...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...一樹(じゅ)の縁(えん)...
吉川英治 「新・水滸伝」
...此寺(ここ)の一樹を頼って...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...その円みを持った一団の花一樹の花が...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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