...一杯機嫌のおもしろ半分...
井上円了 「おばけの正体」
...一杯機嫌に腹も張りて...
大町桂月 「上州沼田より日光へ」
...一杯機嫌で海辺を散歩する...
種田山頭火 「行乞記」
...定食二十銭の(これはたしかに安い)一杯機嫌で映画館にはいつた...
種田山頭火 「其中日記」
...一杯機嫌で、うと/\してゐるところへ、敬坊来庵、久しぶりにF屋でうまい酒を飲む、それからまた例によつて二三ヶ所を泳ぎまはる、そしてI旅館に碇泊(沈没にあらず)、まことによいとろ/\であつた!(どろ/\にあらず)・山から水が春の音たてて流れだしてきた・雑草あるがまま芽ぶきはじめた二月二十三日晴、まつたく春ですね...
種田山頭火 「其中日記」
...一杯機嫌で早寝した(風呂があってよかった)...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...一杯機嫌で、愛国婦人会から申込まれてゐた半切と短冊とを書きあげる(傷病将士慰問、書画即売、展覧会の一部として、私は喜んで書いて贈るのである)、慰安するのでなくて、かへつて慰安されるのだ!自己嫌忌、自己嘲罵がこみあげてくるが、幸にして酔うて熟睡することが出来た...
種田山頭火 「旅日記」
...一杯機嫌で悪筆の乱筆を揮ふ...
種田山頭火 「旅日記」
...――あれは何でせう?(一杯機嫌の私)――お月さんですよ!(街の若い人)これは若松に於ける私のナンセンスである...
種田山頭火 「道中記」
...私は一杯機嫌だもので...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...一杯機嫌である...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...一杯機嫌でしたから...
中里介山 「大菩薩峠」
...一杯機嫌で桟橋へかかると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一杯機嫌の一人の博労が...
宮本百合子訳 「二つの短い話」
...一杯機嫌になると何をやりだすか知れたものぢやない...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...早朝から一杯機嫌の父親が...
牧野信一 「パンアテナイア祭の夢」
...酒に酔うた事ないてや」「そんならこの腕に喰付いてみんかい」木乃伊(ミイラ)の爺さん一杯機嫌らしく...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...一杯機嫌の景物だった...
吉川英治 「新・水滸伝」
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