...一杯機嫌になったらしい小作人たちが挨拶を残して思い思いに帰ってゆく気配が事務所の方でしていた...
有島武郎 「親子」
...茶碗酒にて元気を養い一杯機嫌で立出でつ...
泉鏡花 「活人形」
...一杯機嫌のおもしろ半分...
井上円了 「おばけの正体」
...貴様は一杯機嫌だな...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...一杯機嫌で海辺を散歩する...
種田山頭火 「行乞記」
...一杯機嫌で、うと/\してゐるところへ、敬坊来庵、久しぶりにF屋でうまい酒を飲む、それからまた例によつて二三ヶ所を泳ぎまはる、そしてI旅館に碇泊(沈没にあらず)、まことによいとろ/\であつた!(どろ/\にあらず)・山から水が春の音たてて流れだしてきた・雑草あるがまま芽ぶきはじめた二月二十三日晴、まつたく春ですね...
種田山頭火 「其中日記」
...一杯機嫌で早寝した(風呂があってよかった)...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...私は一杯機嫌で口を滑らしたんですよ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...僕は素晴らしいテエマを思いついたですよ」と彼は一杯機嫌で言いはじめる...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「天才」
...一杯機嫌である...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...うちのおとなしい坊主!」彼は一杯機嫌だったが...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...ほんの一杯機嫌になっているにすぎないことを...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...それは一杯機嫌であることもたしかです...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分も一杯機嫌に任せていい心持で語るのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...一杯機嫌で打擲(ちょうちゃく)をなして憚(はばか)らず...
新渡戸稲造 「教育の最大目的」
...」一杯機嫌の相手はいかにも彼に同情するように耳を傾けていたが...
堀辰雄 「菜穂子」
...真つ昼間からもう一杯機嫌であるらしいDが...
牧野信一 「裸虫抄」
...店の常連の中の痴漢が一杯機嫌で若い人たちの部屋を覗(のぞ)きに来たのかもしれない」と...
松本泰 「宝石の序曲」
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