...今日猶(なほ)之を翻読するも宛然(えんぜん)たる一朶(いちだ)の鼈甲牡丹(べつかうぼたん)...
芥川龍之介 「骨董羹」
...「天地一白の間に紅梅一朶(いちだ)の美観を現出したるものは即ち我が新築の社屋なり...
石川啄木 「菊池君」
...その中から金の梗(みき)で銀の枝をした一朶(いっぽん)の花簪児を執って秀英の頭へ持っていった...
田中貢太郎 「断橋奇聞」
...一朶(いちだ)の雲を起すだろうと思われる...
夏目漱石 「草枕」
...一朶(だ)の黒いものが手に殘つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一朶(だ)の雲がゆら/\とかゝる風情でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
......
三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
...一朶(だ)の雲かと見えたのが...
吉川英治 「三国志」
...一朶(だ)の春の雲がふんわりと遊んでいる...
吉川英治 「三国志」
...鵺の住む一朶(だ)の黒雲のなかに...
吉川英治 「私本太平記」
...一朶(いちだ)の雲の縁(ふち)がキラと真っ赤に映(は)えた...
吉川英治 「新書太閤記」
...一朶(だ)の黒雲が望楼を繞(めぐ)って...
吉川英治 「新・水滸伝」
...一朶(いちだ)の白雲が漂うかのような法然の眉...
吉川英治 「親鸞」
...沛雨(はいう)をつつんだ一朶(だ)の黒雲(こくうん)のように...
吉川英治 「宮本武蔵」
...一朶(いちだ)の雲の裡(うち)に...
吉川英治 「宮本武蔵」
...空には一朶(だ)の雲もなかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...一朶(だ)の白雲が...
吉川英治 「宮本武蔵」
...一朶(いちだ)の雲を...
吉川英治 「宮本武蔵」
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