...以後こう云うことをしないと云う一札(いっさつ)を執(と)って...
田中貢太郎 「春心」
...一札(いっさつ)を執(と)って追っぱらおう」壮(わか)い男を見て...
田中貢太郎 「春心」
...一札(いっさつ)をかかしたじゃないの...
田中貢太郎 「春心」
...最後に根岸君の手から謝罪的文の一通を取り全く大菩薩峠から絶縁することになって(つまり沢田はもう決して大菩薩峠を演らない)という一札が出来上ってケリがついたのだ...
中里介山 「生前身後の事」
...御子孫永く疎略之儀有之間敷候(これあるまじくそろ)と云ふ文句のある一札である...
森鴎外 「栗山大膳」
...この一札(さつ)を持って...
吉川英治 「三国志」
...高氏召状の一札(いっさつ)を直接彼に渡して帰った...
吉川英治 「私本太平記」
...宮は弟宮と連署(れんしょ)の一札(さつ)に...
吉川英治 「私本太平記」
...――この良忠から一札(さつ)を添えて引渡してやる...
吉川英治 「私本太平記」
...はからず極秘の一札(いっさつ)を手に入れましたので」「それを持って出てきたわけか」「御意(ぎょい)」「ならばなぜ...
吉川英治 「私本太平記」
...詫び状一札書いて渡せ」「ふざけるな...
吉川英治 「新・水滸伝」
...一札(さつ)賜わりおきとう存じまする」「よろしい...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ご恩報じの使いとして来て」「でも、おこころざしは、これで充分いただいたのだから」「ところが、山寨(さんさい)の内も、王倫(おうりん)が頭(かしら)だった頃とちがって、掟(おきて)きびしく、いやしくも、使命をうけて、使いの役を果たせないなンて奴は、仲間の内に、面(つら)をおいてはいられません」「では私から、ご一同へ宛てて、一札(さつ)、返書をしたためましょう...
吉川英治 「新・水滸伝」
...一さい苦情のない一札(さつ)を入れることよ」「よろしい」「第二には――ここの家財道具...
吉川英治 「新・水滸伝」
...コレヲ最後ニ一札(サツ)便別(ビンベツ)申シオキ候...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...捕渡(とりわた)しの法則どおり一札(さつ)を渡されたが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...先生に一札書いて貰いたいものがあるんで』『詩か』『そんな物は...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
...当人から一札取って渡してやるがよいぞ」そういって...
吉川英治 「宮本武蔵」
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