...一書生、東都に留学中、郷里にて未来の妻君と定めたる一少女の訃音(ふいん)に接せり...
井上円了 「おばけの正体」
...また別の一書には...
太宰治 「新釈諸国噺」
...仲尼(ちゆうぢ)の智も篋中(けふちゆう)の物を知る能はず云々」の句のある一書を菅公に呈して...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...(一九三七年八月・第一書房版・四六判・四一六頁・定価一円五〇銭)19大河内正敏著『農村の工業と副業』理化学研究所及び所謂理研コンツェルンの指導者ともいうべき著者が...
戸坂潤 「読書法」
...さきに一書を著わし...
中江篤介 「将来の日本」
...いつかこれを最も組織的に「徴農論」という一書を書いて見たいと思って居たのである...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...係官の一書記官は...
蜷川新 「私の歩んだ道」
...後に第一書房版の綜合詩集にも編入したので...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...つまり玉石の混淆(こんこう)した一書であると白状するのが自分の良心に恥じぬ所であろう...
牧野富太郎 「植物記」
...余将一書報斯事...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...謀反の計略を逐一書き記した手紙を受取った...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...一書を著述する毎に...
矢内原忠雄 「読書と著書」
...青年・馬上に棲む生涯一書生――といふのが...
吉川英治 「折々の記」
...質子を入れよとのご一書を...
吉川英治 「黒田如水」
...そしてその傍らに書き遺した短冊には、のちの世の道もまよはじいとし子を我が身にそへて行くすゑの空三秀吉は即日、一書を封じて、早馬に託(たく)した...
吉川英治 「黒田如水」
...してくれるか」「何事か存じませぬが、菊王ならではとの仰せ、うれしゅう存じまする」「余の儀でないが、俊基が鎌倉へ送られた後、機を見て、この一書を、河内国(かわち)のさる人の許へ、しかと、届けてもらいたいが」「なにかと思えば、いとおやすいことで」「いや、やさしくない」そこが、不安であるように、語気きびしく、釘をさした...
吉川英治 「私本太平記」
...名和たち連名の一書がその中にかくしてあった...
吉川英治 「私本太平記」
...此點で頗る貴重の一書たるを失はぬ...
和田萬吉 「父兄の方々に」
便利!手書き漢字入力検索