...現に昨年出した「露國の慘状」の一書は...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...移り気がして一書に専らなることを得ないが...
市島春城 「読書八境」
...またこの講演を一書となして初めて世に出した私の親友京都便利堂主人中村弥左衛門君もツイこのごろ世を去りました...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...この一書はたしかにコペンハアゲンの化身に相違ない...
谷譲次 「踊る地平線」
...一書には鐘を鋳た後に羊の血をもってその裂罅(れっか)に塗るという意味に使われているそうである...
寺田寅彦 「鐘に釁る」
...前夜戀人の父から絶縁の一書を送られて血を吐く思の胸を抱いて師團の中尉寄生木(やどりぎ)の篠原良平が見物に立まじつたも此春光臺であつた...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...この一書によりてわが三田に入りし当時の消息もまたおのづから分明(ぶんめい)なるべし...
永井荷風 「書かでもの記」
...有力なる某(ぼう)外人が外国の有力な新聞に一書を寄せて...
新渡戸稲造 「自警録」
...ここにこれをこの一書に纏(まと)め読書界に送った...
牧野富太郎 「植物記」
...張仲景の一書を以て立論の根拠とし...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...定めし著者にとっても会心の一書ではないかと思う...
柳宗悦 「二笑亭綺譚」
...一書を予に贈れり...
山路愛山 「北村透谷君」
...生涯一書生といつた建て前から...
吉川英治 「折々の記」
...あわただしく一書をかいて中国の良人へ持たせてやった使いの消息もあれきりだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...二月七日附の一書を送ってから...
吉川英治 「新書太閤記」
...と見えるのもあるし、また一書には、小川佐平次祐忠の内の者これを討つとも誌(しる)されている...
吉川英治 「新書太閤記」
...わたしのような一書生の貧屋に...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...此點で頗る貴重の一書たるを失はぬ...
和田萬吉 「父兄の方々に」
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