...つまり一昨々日(さきおととい)ですね...
江戸川乱歩 「鬼」
...一昨々年の十月、僕はひそかに上海へ行った...
大杉栄 「日本脱出記」
...(後略)*(前略)一昨々年春以来他へ転居候為め...
相馬泰三 「新らしき祖先」
...それにしても一昨々日(さきおととい)の晩...
近松秋江 「狂乱」
...一昨々日横濱へつき東京YWCAに泊つて聞いてみると東北へ行けばまだ櫻が見られるが...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...一昨々年の五月である...
中原中也 「思ひ出す牧野信一」
...こういう結論に達したのは、一昨々年の夏、子供たち三人を連れてアメリカへ行き、それぞれちがった学校に入れて、二年間通学させてみた体験に基づくものである...
中谷宇吉郎 「六三制を活かす道」
......
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...家(いへ)も稼業(かげふ)もそつち除(の)けに箸(はし)一本(ぽん)もたぬやうに成(な)つたは一昨々年(さきおとゝし)...
樋口一葉 「十三夜」
...……私は一昨々年の夏...
堀辰雄 「菜穂子」
...一昨々年冬高野の金堂に詣(もう)で見ると...
南方熊楠 「十二支考」
...「嵐」は一昨々年の夏鎌倉に在りし時...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...只一昨々年の暮の大晦日の前の日と云ふに...
森田草平 「「青白き夢」序」
...取引所の事情を知り抜いている話ぶりなので……そうして内々で準備をしていると一昨々日(さきおととい)……十一日の朝になって岩形氏がひょっこり遣って来て...
夢野久作 「暗黒公使」
...十七の花の齢を重ねたのがチョウド一昨々年の事で御座いました...
夢野久作 「霊感!」
...彼は一昨々夜、闇の中で黙々と彼に身を委ねたお杉のことを思い出した...
横光利一 「上海」
...晩年は、さすが病床に親しまれがちだったが、一昨々年、ぼくが菊池寛賞をもらい、その受賞祝賀会を友人たちが東京会館で開いてくれたとき、わざわざ横浜から来て下すった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...一昨々年ブーシュ・ドュ・ローヌ県選出代議士...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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