...一昨年は一昨々年よりも約二万一千へり...
大杉栄 「日本脱出記」
...一昨々日急にあちらへお立ちになつて...
鈴木三重吉 「桑の実」
...一昨々日(さきおととい)をもって完全なる葬送を終りました...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...一昨々日をもって竣工し...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...母は一昨々年(さきおととし)の四月頃から持病の腎臓病が悪化して...
橘外男 「仁王門」
...そういう話を、一昨々年の夏、私は或る友人に向ってした...
豊島与志雄 「蓮」
...一昨々年の五月である...
中原中也 「思ひ出す牧野信一」
...また一昨々年まで必ず木之助の門附けを辞らなかった或(あ)るしもた家(や)には...
新美南吉 「最後の胡弓弾き」
...家も稼業(かげふ)もそつち除(の)けに箸(はし)一本もたぬやうに成つたは一昨々年(さきおととし)...
樋口一葉 「十三夜」
...一昨年のかも一昨々年のかも知れなかった...
久生十蘭 「海豹島」
...……私は一昨々年の夏...
堀辰雄 「楡の家」
...一昨々年でござったかのう――左様...
本庄陸男 「石狩川」
...一昨々年冬高野の金堂に詣(もう)で見ると...
南方熊楠 「十二支考」
...間をおかず昨日と一昨々日送り出しましたが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...只一昨々年の暮の大晦日の前の日と云ふに...
森田草平 「「青白き夢」序」
...「一昨々日の午(ひる)まえでございました」と吉塚は話しだした...
山本周五郎 「その木戸を通って」
...取引所の事情を知り抜いている話ぶりなので……そうして内々で準備をしていると一昨々日(さきおととい)……十一日の朝になって岩形氏がひょっこり遣って来て...
夢野久作 「暗黒公使」
...晩年は、さすが病床に親しまれがちだったが、一昨々年、ぼくが菊池寛賞をもらい、その受賞祝賀会を友人たちが東京会館で開いてくれたとき、わざわざ横浜から来て下すった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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