...一昨年は一昨々年よりも約二万一千へり...
大杉栄 「日本脱出記」
...一昨々日急にあちらへお立ちになつて...
鈴木三重吉 「桑の実」
...一昨々年十六歳の初秋に父を喪った末娘の将来を心配して老いた母は上京に意を決し...
「草藪」
...一昨々日(さきおととい)をもって完全なる葬送を終りました...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...一昨々日をもって竣工し...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...母は一昨々年(さきおととし)の四月頃から持病の腎臓病が悪化して...
橘外男 「仁王門」
...下痢が始まったのは発病してから二十四時間後の一昨々日(さきおととい)の夜であった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...こういう結論に達したのは、一昨々年の夏、子供たち三人を連れてアメリカへ行き、それぞれちがった学校に入れて、二年間通学させてみた体験に基づくものである...
中谷宇吉郎 「六三制を活かす道」
...家も稼業もそつち除けに箸一本もたぬやうに成つたは一昨々年(さきをとゝし)...
樋口一葉 「十三夜」
...一昨年のかも一昨々年のかも知れなかった...
久生十蘭 「海豹島」
...一昨々年でござったかのう――左様...
本庄陸男 「石狩川」
...一昨々日(さきおととい)の晩...
正岡容 「寄席」
...それで一昨日、一昨々日は、「父の手帖」という文章を一寸かき、その前には又もう一つの別のをかき、更に十二月十日頃までにもう一つ二つ短い文章をかく予定です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「一昨々日の午(ひる)まえでございました」と吉塚は話しだした...
山本周五郎 「その木戸を通って」
...取引所の事情を知り抜いている話ぶりなので……そうして内々で準備をしていると一昨々日(さきおととい)……十一日の朝になって岩形氏がひょっこり遣って来て...
夢野久作 「暗黒公使」
...十七の花の齢を重ねたのがチョウド一昨々年の事で御座いました...
夢野久作 「霊感!」
...晩年は、さすが病床に親しまれがちだったが、一昨々年、ぼくが菊池寛賞をもらい、その受賞祝賀会を友人たちが東京会館で開いてくれたとき、わざわざ横浜から来て下すった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...一昨々年ブーシュ・ドュ・ローヌ県選出代議士...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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