...一昨々年(さきおととし)...
泉鏡花 「薄紅梅」
...一昨々年の十月、僕はひそかに上海へ行った...
大杉栄 「日本脱出記」
...「一昨々日(さきおととい)あたりから...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...一昨々日(さきおととい)をもって完全なる葬送を終りました...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...母は一昨々年(さきおととし)の四月頃から持病の腎臓病が悪化して...
橘外男 「仁王門」
...下痢が始まったのは発病してから二十四時間後の一昨々日(さきおととい)の夜であった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...一昨々日横濱へつき東京YWCAに泊つて聞いてみると東北へ行けばまだ櫻が見られるが...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...こういう結論に達したのは、一昨々年の夏、子供たち三人を連れてアメリカへ行き、それぞれちがった学校に入れて、二年間通学させてみた体験に基づくものである...
中谷宇吉郎 「六三制を活かす道」
...一昨々日(さきおととい)の晩です」と云う...
夏目漱石 「虞美人草」
......
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...家(いへ)も稼業(かげふ)もそつち除(の)けに箸(はし)一本(ぽん)もたぬやうに成(な)つたは一昨々年(さきおとゝし)...
樋口一葉 「十三夜」
...……私は一昨々年の夏...
堀辰雄 「菜穂子」
...一昨々年でござったかのう――左様...
本庄陸男 「石狩川」
...一昨々日(さきおととい)の晩...
正岡容 「寄席」
...「嵐」は一昨々年の夏鎌倉に在りし時...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...四日の……さよう……一昨々日の朝はシーツの中で冷たくなっているのを看護婦が発見したのですが……」「付添人も何もいなかったのですか」「本人が要(い)らないと申しましたので……」「いかにも……」「キチンと綺麗にお化粧をして...
夢野久作 「少女地獄」
...取引所の事情を知り抜いている話ぶりなので……そうして内々で準備をしていると一昨々日(さきおととい)……十一日の朝になって岩形氏がひょっこり遣って来て...
夢野久作 「暗黒公使」
...彼は一昨々夜、闇の中で黙々と彼に身を委ねたお杉のことを思い出した...
横光利一 「上海」
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