...つまり一昨々日(さきおととい)ですね...
江戸川乱歩 「鬼」
...*堀保子宛・明治四十二年十一月二十四日一昨々日大体の話はしたが...
大杉栄 「獄中消息」
...一昨々年の十月、僕はひそかに上海へ行った...
大杉栄 「日本脱出記」
...一昨々年十六歳の初秋に父を喪った末娘の将来を心配して老いた母は上京に意を決し...
「草藪」
...一昨々日(さきおととい)をもって完全なる葬送を終りました...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...一昨々日(さきおととい)の朝の陣場夫人の来訪の趣意を話して聞かせて...
谷崎潤一郎 「細雪」
...それにしても一昨々日(さきおととい)の晩...
近松秋江 「狂乱」
...そういう話を、一昨々年の夏、私は或る友人に向ってした...
豊島与志雄 「蓮」
...一昨々年の五月である...
中原中也 「思ひ出す牧野信一」
...一昨々日(さきおととい)の晩です」と云う...
夏目漱石 「虞美人草」
...……私は一昨々年の夏...
堀辰雄 「楡の家」
...一昨々日(さきおととい)の晩...
正岡容 「寄席」
...一昨々年冬高野の金堂に詣(もう)で見ると...
南方熊楠 「十二支考」
...それで一昨日、一昨々日は、「父の手帖」という文章を一寸かき、その前には又もう一つの別のをかき、更に十二月十日頃までにもう一つ二つ短い文章をかく予定です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それは一昨々年の初冬落葉の頃であつた...
山村暮鳥 「風は草木にささやいた」
...取引所の事情を知り抜いている話ぶりなので……そうして内々で準備をしていると一昨々日(さきおととい)……十一日の朝になって岩形氏がひょっこり遣って来て...
夢野久作 「暗黒公使」
...十七の花の齢を重ねたのがチョウド一昨々年の事で御座いました...
夢野久作 「霊感!」
...晩年は、さすが病床に親しまれがちだったが、一昨々年、ぼくが菊池寛賞をもらい、その受賞祝賀会を友人たちが東京会館で開いてくれたとき、わざわざ横浜から来て下すった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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