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饗庭篁村 「木曾道中記」
...そのともし火は義雄自身の樣な一文なしの寂しみを表してゐる...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...ラジオの羅漢も一文なしで...
高見順 「いやな感じ」
...ナオミは一文なしの癖に...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...樹明居(小郡)文字通りの一文なし...
種田山頭火 「行乞記」
...一文なしでハンブルクへ行くことは...
野村胡堂 「楽聖物語」
...上総屋は一文なしになってしまった」「…………」「商人は信用を落しては一日も立ち行かない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...照吉の方は財布は持つて居るが一文なしだ」「――」「二人が死んだ後で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一文なしで何処まで行くの...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...一文なしも糸瓜(へちま)もあるもんか...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...いまのやうな一文なしになつてしまつて...
林芙美子 「朝夕」
...お互ひの一文なしがさせるわざなのか...
林芙美子 「朝夕」
...一文なしでパリへ飛びだしてきた田舎の不良少女で...
久生十蘭 「白雪姫」
...この男が元来一文なしに江戸に居て...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...一々貸してゐては一文なしになる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...まさかまるであとは一文なしにもなりますまいでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ギリギリの一文なしよ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...一文なしだから、ななえとデイトするにしても悉く金の拂ひは、しぜんにななえの方で持つてゐたのである...
室生犀星 「渚」
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