...晩食は一握りの米をお粥にしてすました...
種田山頭火 「其中日記」
...一握り取り出して包み紙の上に並べて点検しながらも...
寺田寅彦 「球根」
...一握りの草をつかんだと思ったら...
寺田寅彦 「読書の今昔」
...一握りの肥料を掴(つか)みあげて片ッ方の団扇(うちわ)のような掌(てのひら)へ乗せて...
徳永直 「麦の芽」
...ホイキタホイ……」一握り二株半――おかみの暦(こよみ)は変っても...
徳永直 「麦の芽」
...疲れたる道楽者や冒険者などという一握りの人々のみだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...身をかがめて舗石(しきいし)の上から一握りの雪を取り...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...大集団に対してわずかに一握りの兵員をもってし...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その中から掴み出した一握りを...
中里介山 「大菩薩峠」
...たった一握りの白い握り飯が食べたいのだ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...それに一握りの石は組み物からもぎ取った物だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...現在一握りの金持ちが大災難で儲けようとしている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日白魔」
...これは一握りの土のこぼれた不毛の片隅にでも容易に見出される野生のルーサン即ちウマゴヤシの二変種である...
牧野信一 「風媒結婚」
...一握りの塩噌(えんそ)にも困っている...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...それをまた木鉢へ移してメリケン粉を一握りほど振かけて以前のように布巾をかけて今の通りな温い処へ二時間置くと大層膨れて柔くなっていますから再び板の上へ取って打粉(うちこ)代りにメリケン粉を振かけてモー一度十分間もでっちるとちょうどいい柔かさの物が出来ます...
村井弦斎 「食道楽」
...一握りの塩と一挺の鉄砲があれば...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...一握りの砂にも足らない兵ではあるが...
吉川英治 「新書太閤記」
...その対岸に同じ様に切り立った崖の中ほどには家の数十戸か二十戸か一握りにしたほどの村が見えていた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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