...野菊の花を一握り採った...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...ほんの一握りの人間しかいないもので...
カレル・チャペック Karel Capek 大久保ゆう訳 「RUR――ロッサム世界ロボット製作所」
...一握り取り出して包み紙の上に並べて点検しながらも...
寺田寅彦 「球根」
...半ば黒焦げになった一握りの麦粒のほうがはるかに強く人の心を遠い昔の恐ろしい現実に引き寄せるように思われた...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...一握りの肥料を掴(つか)みあげて片ッ方の団扇(うちわ)のような掌(てのひら)へ乗せて...
徳永直 「麦の芽」
...一握りの粟を取出し...
豊島与志雄 「「沈黙」の話」
...その一隊がもはや一握りの兵数にすぎなくなった時...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...大集団に対してわずかに一握りの兵員をもってし...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...一握りの泥と一つの息吹(いぶき)...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...一握りの人数をもって多数の軍隊に対抗せんとしているだろう! 愛にも...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ラスプーチンは気がむけば一握りの土に息をふっかけて花をつけた薔薇の木にして見せ...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...推進派は一握りの変人や気難し屋...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日白魔」
...脳天に一握り程の頭髪が残つてゐる刈り方だつたが...
牧野信一 「「或る日の運動」の続き」
...一握りの分量宛に土塊を砕きとつて水に浸し...
牧野信一 「心象風景」
...一握りの塩と一挺の鉄砲があれば...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...一握りのチョコレートが華やかな騒ぎを立てて辷(すべ)っていった...
横光利一 「上海」
...塩を見たものはその白いものを一握り握ってみて...
吉川英治 「上杉謙信」
...その對岸に同じ樣に切り立つた崖の中ほどには家の數十戸か二十戸か一握りにしたほどの村が見えてゐた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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