...森平は薬罐頭を一振りふりたて...
犬田卯 「瘤」
...人夫の鍬(くわ)の一振りごとに...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...私は手を一振りして客間へ出て行った...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...尻尾を一振りして立ち上がると...
R.W. チェンバース R.W. Chambers The Creative CAT 訳 「四風の街」
...別の幸福な奴隷には片手の一振りを与えながら...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...それは力任せにやったのでも何でもない――冷笑しきって軽く一振り...
中里介山 「大菩薩峠」
...叫ぶと共にその棒を一振りして水車のように廻し...
中里介山 「大菩薩峠」
...やっぱり寝ながらにして横に一振り振ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...ハズミをつけて一振り振って投げました...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの下を見たまえ」と例の桜の杖を左から右へかけて一振りに振り廻す...
夏目漱石 「虞美人草」
...最後の一振りを大きく振ると...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...またの日は武将の腕に執られて多くの誉れに充ちた一振りの剣であつた...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...あの一振りであの時だつて僕の腕は抜けかゝつたではないか――といふ事を私は云つたが...
牧野信一 「バラルダ物語」
...ビューと一振り振って...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...助けて」と言う猫を啣えるなり一振り二振りするうちに...
夢野久作 「どろぼう猫」
...またも一振り二振りと...
吉川英治 「三国志」
...一振り横に振って...
吉川英治 「新・水滸伝」
...その内懐(うちぶところ)へは鋭利な短剣一振りを秘(かく)していた...
吉川英治 「新・水滸伝」
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