...森平は薬罐頭を一振りふりたて...
犬田卯 「瘤」
...独逸武人の魂として中尉が生前愛惜措かざりし第一種正装用短剣一振り...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...一人の百姓の頭の一振りからナポレオンの破滅は生じきたったとも言い得るであろう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...一振り――二振り――ざっと...
直木三十五 「南国太平記」
...叫ぶと共にその棒を一振りして水車のように廻し...
中里介山 「大菩薩峠」
...やっぱり寝ながらにして横に一振り振ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...これも最初の形で左の掌で軽小に一振り...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの下を見たまえ」と例の桜の杖を左から右へかけて一振りに振り廻す...
夏目漱石 「虞美人草」
...一振りの山刀をたばさんで出発した...
牧野信一 「ゼーロン」
...間もなく小間使が恭々しく一振りの木刀を携へて来て...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...あの一振りであの時だつて僕の腕は抜けかゝつたではないか――といふ事を私は云つたが...
牧野信一 「バラルダ物語」
...一振りの山刀をバンドの腰にさしはさむと...
牧野信一 「寄生木と縄梯子」
...思わずその手を一振り振りますと...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...ビューと一振り振って...
三好十郎 「斬られの仙太」
...ビューと一振り振って...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...助けて」と言う猫を啣えるなり一振り二振りするうちに...
夢野久作 「どろぼう猫」
...一振り横に振って...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ヒュッと、一振り、水を切って、刑吏は郁次郎のうしろへ廻った...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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