...――枯木の根本には一振(ひとふり)の高麗剣(こまつるぎ)が竜の飾のある柄(つか)を上にほとんど鍔(つば)も見えないほど...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...ビューンと一振りふると...
海野十三 「空襲葬送曲」
...尻尾を一振りして立ち上がると...
R.W. チェンバース R.W. Chambers The Creative CAT 訳 「四風の街」
...別の幸福な奴隷には片手の一振りを与えながら...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...杖(つえ)を一振(ひとふ)り振(ふ)ったかと思うと...
豊島与志雄 「強い賢い王様の話」
...一振り――深雪を...
直木三十五 「南国太平記」
...それは力任せにやったのでも何でもない――冷笑しきって軽く一振り...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの下を見たまえ」と例の桜の杖を左から右へかけて一振りに振り廻す...
夏目漱石 「虞美人草」
...一振はたくと三分(さんぶ)の灰は靴の甲に落ちた...
夏目漱石 「虞美人草」
...一振り振って投げた時はいつもよりよほど重く感じた...
夏目漱石 「琴のそら音」
...最後の一振りを大きく振ると...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...鞭を一振りすると同時に...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...間もなく小間使が恭々しく一振りの木刀を携へて来て...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...一振りの山刀をバンドの腰にさしはさむと...
牧野信一 「寄生木と縄梯子」
...ビューと一振り振って...
三好十郎 「斬られの仙太」
...感状と剣一振(ひとふ)りとが直ちに届けられてきた...
吉川英治 「三国志」
...その内懐(うちぶところ)へは鋭利な短剣一振りを秘(かく)していた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...泣こうが笑おうが……」ぱっと一振り...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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