...いきなり私に切ってかかったのでネ」と帆村は一振の薄刃(うすば)の短刀をポケットから出してみせた...
海野十三 「ゴールデン・バット事件」
...斧を一振りすればそれがそっくり船にいる悪者どもの手に入るのであった...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...私は手を一振りして客間へ出て行った...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...一振り――二振り――ざっと...
直木三十五 「南国太平記」
...それは力任せにやったのでも何でもない――冷笑しきって軽く一振り...
中里介山 「大菩薩峠」
...その刀を一振り振りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...竜之助が軽くその刀を一振り振ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこで、耳元で振立てると、はっと呼吸が一つあって、振一振、左の小手が動いたかと見えると、天地振分けを四箇(よっつ)まで隠した五本(?)の指がパッと開きました...
中里介山 「大菩薩峠」
...ガリレオが寺院の釣りランプの一振動の時間が...
夏目漱石 「三四郎」
...一振(ひとふり)の匕首(あひくち)...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この剣を一振り……」ここで...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...間もなく小間使が恭々しく一振りの木刀を携へて来て...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...太刀一振(ひとふり)...
南方熊楠 「十二支考」
...ビューと一振り振って...
三好十郎 「斬られの仙太」
...感状と剣一振(ひとふ)りとが直ちに届けられてきた...
吉川英治 「三国志」
...手には一振(しん)の棒をかいこみ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...その内懐(うちぶところ)へは鋭利な短剣一振りを秘(かく)していた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...犯人の皮帽子と短劒(たんけん)一振(ふり)を発見したから...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
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