...彼は一打目として相碁井目を使った...
...満塁本塁打を打つと、4点が一気に入るのでとても大きな一打になる...
...一打(ひとうち)に若い支那人を斬(き)った...
芥川龍之介 「将軍」
...一打にその刀子を打ち落した...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...悟空も亦数分の後には一打十万八千路...
芥川龍之介 「北京日記抄」
...余り気合いの烈しかったために相手の腕を一打ちに折ってしまったとかいうことだった...
芥川龍之介 「本所両国」
...今一打を蛇の頭上に加ふれば...
大町桂月 「秋の筑波山」
...かのつらゝを打(うち)をらんとて一打うちけるに...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...こんなに見事なものが一打(ダース)そっくりあるのは非常に珍しいとあって...
谷譲次 「踊る地平線」
...庄吉を一打ちにしようと...
直木三十五 「南国太平記」
...まさに一打ち打とうとする時...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...ドイツにこれに似た話があって矮身の縫工が布一片を揮(ふる)うて蠅七疋を打ち殺し自分ほどの勇士世間にあらじと自賛し天晴(あっぱれ)世に出で立身せんと帯に「七人を一打にす」と銘して出立した...
南方熊楠 「十二支考」
...蜜を嘗(な)めるところへ蠅集まるを一打ちに四十疋殺し...
南方熊楠 「十二支考」
...ただ一打に相役を討果たし候...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書(初稿)」
...そして拳を揮つて一打打つて...
カミイユ・ルモンニエエ Camille Lemonnier 森林太郎訳 「聖ニコラウスの夜」
...一打ちごとに失った額の重さが身に感じられて来るのだった...
横光利一 「旅愁」
...市十郎は、ただ一打の下に、気絶した...
吉川英治 「大岡越前」
...客は、主の一打、一打に、身を澄まして、心でその音を聴くからである...
吉川英治 「新書太閤記」
...うしろから脇腹を目がけて突っこんだ槍をその死力に握られたので、桜井佐吉は、槍の柄を離して、太刀をひき抜き、一打、二打、三打――相手が殪(たお)れるやいな跳びついて首を掻いた...
吉川英治 「新書太閤記」
...小脇差で、たった一打ちに、お八重の首を、ぶらんと、斬って伏せた一角は、どっどと、雷(いかずち)にあわせて鳴る大谷川の激潭(げきたん)のふちを、蹌々(そうそう)と――踉々(ろうろう)と――刃の血を、雨に、洗わせながら歩いて行く...
吉川英治 「無宿人国記」
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