...「だから今一応も二応も言い聞かせてみてくださいな」「おとよの仕合せだと言っても...
伊藤左千夫 「春の潮」
...一応も二応もお断わり申し上げたのであったが...
上村松園 「画道と女性」
...その点をもう一応も二応も...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...理論上からこれを一応も二応も検討してみる学問なのであります...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...小舟の中が取乱してあるか、取乱してないかはこの際、論外なことで、お角さんの見込みの通り、程遠からぬ時間の間に、そういう変事をやり出した人間がありとすれば、その分別と、無分別の如何(いかん)は問うところでない、通り合わせたものの人情として、船同士の普通道徳として、一応も二応も、捜索に取りかかることが当面の急でなければならぬ...
中里介山 「大菩薩峠」
...一応も二応も断りましたが...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...誰だって一応はそう思うでしょう」「一応も二応もあるものか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一応も二応も断ったが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お余乃は一応も二応も渋りましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...通善は頭の手前一応も二応も断ったそうだが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...今一応篤(とく)と考えて見まして」「今一応も二応も無いじゃ有りませんか...
二葉亭四迷 「浮雲」
...一応も二応もわかって居て...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...一応も二応もヘンに聞こえるだろうと思うが...
三好十郎 「猿の図」
...官兵衛の器量(きりょう)をもう一応も二応も見直していた...
吉川英治 「黒田如水」
...故になお、一応も二応も、事情を訊ねてからと思ったが、早くも、竹中が来たということは信長の耳へ聞えたものと見えて、小姓の森於蘭(もりおらん)が、「湯浅殿、氏家殿...
吉川英治 「黒田如水」
...人には一応も二応も疑いをもってみる方だが...
吉川英治 「私本太平記」
...同時に、今まで自分達の頭にあった吉良上野介という人物を、一応も二応も、考え直してみなければ、分らない気がして来た...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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