...一心になつて目前の札を守つてゐる山内に...
石川啄木 「鳥影」
...一月ないし二月と一心に祈祷(きとう)せしうえ開いて見れば...
井上円了 「おばけの正体」
...「十二因縁一心による」という...
高神覚昇 「般若心経講義」
...そしてそれとともに一心になって読経(どきょう)せよと云って...
田中貢太郎 「円朝の牡丹燈籠」
...じつとして一心に眼をそれに据ゑた...
田山花袋 「道綱の母」
...グリゴリイは洗礼盤のそばで一心に祈りを捧げたけれど...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...兄さんは今僕をからかってるんじゃないでしょうね?」「僕がからかうって! 僕は三か月のあいだもあんなに期待をもって僕を一心に見つめていた可愛(かわい)い弟を悲しませるようなことはしないよ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...ただ彼がいつも一心になって...
豊島与志雄 「或る素描」
...一心にたづね歩きました...
豊島与志雄 「シャボン玉」
...一心にそれを見つめ...
永井隆 「この子を残して」
...一心に七兵衛の合図ばかりを待っていると...
中里介山 「大菩薩峠」
...指さされた方を一心に見ていたお松は...
中里介山 「大菩薩峠」
...總三郎へ女の心を一心にそゝいでゐるのだらうか……...
林芙美子 「雨」
...唯(ただ)一心に...
二葉亭四迷 「浮雲」
...一心に木片の寸法をとっている様子である...
牧野信一 「吊籠と月光と」
...垣をお尻の方からくぐって来るのを一心に待っていました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...向うの叢(くさむら)を一心に見て...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...一心に勉強をつづけておりましたのです...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
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