...劇団や歌舞伎団などの「一座」に所属する俳優たちは、全員が練習に励んでいる...
...彼女は旅芸人の一座に隠れて旅をしていた...
...飲食店が一座で出店しているイベントもあります...
...映画館で一座見物をするのが彼女のお気に入りの娯楽だ...
...人形劇の一座が、この町にやってきます...
...一座の興を引立たせた面白い變り者があつて...
アーヴィング 高垣松雄訳 「クリスマス・イーヴ」
...「さっきからなんど書いたかわからないのに平気でほんとにひどいわ」一座の人々から妙な子だというふうにながめられているのにも頓着(とんじゃく)なく...
有島武郎 「或る女」
...一座は、それこそ、我国に於ける化学界の至宝(しほう)と認められる学者たちばかりであった...
海野十三 「国際殺人団の崩壊」
...一座の人たちは、私の話に少しも同感の色を示さなかつた...
太宰治 「津軽」
...一座の指揮者のようになってしまい...
中里介山 「大菩薩峠」
...一座の中には、万葉学者の池田良斎先生もいれば、その他、多少の教養もあり、山の知識経験を持っているものもあるのですが、この博識ぶった山の通人は、天下に山のことを心得たものはおれ一人、という気位を見せたものですから、一座の中から、「ヘエ、神主サンというものは、高山へ登らないものですかね?」と、眠そうな声で、念を押したものがありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...一座のイカモノさえ気持悪がって逃げたこの湯槽の中に...
中里介山 「大菩薩峠」
...どうです先生」と寒月君は一座を見廻わして大得意のようすである...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...非常にはしやいでゐた一座がだんだんに沈んで來て...
南部修太郎 「S中尉の話」
...それつきり放り出して、相手にしてくれないのは、小癪にさはつてたまらないから、一座の二枚目で、生れ乍らの女たらし、小磯扇次に頼んで誘(さそ)ひ出させ――」「どうして誘ひ出したんです」「小磯扇次は揚幕(あげまく)の蔭から顏を出して、浮氣心のお吉を誘つたのさ、その時種吉は土間を掃除して居たから知らない筈は無い」「成程ね」「後ろの社につれ込んで、長持の中の祭具を取出してそこに忍ばせ、外から鍵をかけて置いて、夜な/\辨當持で逢ひに出たことだらう、隨分不氣味な逢引(あひびき)だが、お吉は生れ乍ら轉婆娘で、そんな事が面白くて/\たまらなかつたことだらう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...誰かの一座にでもはいればいゝけど……俺には俺の節操があるし...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...近頃「ロッパ一座いろはかるた」を案ず...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...それからすこし経って師匠燕枝の一座(しばい)で横浜へ行きましたが...
正岡容 「初看板」
...中村菊之丞一座というのは...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...当時川上一座と別れて一本立ちの伊井蓉峰...
山本笑月 「明治世相百話」
...コゥカサス出のこの女優たる夫人の一座は...
吉江喬松 「山岳美觀」
...嵐粂吉(あらしくめきち)一座」のあの辻ビラでありました...
吉川英治 「江戸三国志」
...一座の者を見渡した...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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