...あとにもさきにもない、一度きりの、奇(く)しき縁ではあった...
李孝石 「蕎麦の花の頃」
...しかも一度きりでなく幾度も行つて見た...
エマ・ゴオルドマン 伊藤野枝訳 「子供の保護」
...私は野依さんに一度きりしか会ひません...
伊藤野枝 「妾の会つた男の人々(野依秀一、中村弧月印象録)」
...僕が芥川をしんそこ憎い奴と思つたのはそれ一度きりである...
小穴隆一 「二つの繪」
...一生たった一度きりです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...たった一度きりでさ……...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「グーセフ」
...一度――あとにも先にも唯(ただ)の一度きりだが! ――父がとても優(やさ)しくわたしを可愛(かわい)がってくれて...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...自分に興味のないものは一度きりで見ないで済むし...
寺田寅彦 「二科会展覧会雑感」
...其後一度きりない...
豊島与志雄 「楠の話」
...一年に一度きりできません...
豊島与志雄 「長彦と丸彦」
...彼女が来たのはたった一度きりだ...
豊島与志雄 「女客一週間」
...この最初の堕落はただ一度きりのものである...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...六さんが顔を出しておりました」「声はたった一度きりだね」「いえ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...(こんなことは一生に一度きりのことであった...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...路易はただ一度きりしか娘へは繪はがきをやらなかつた...
堀辰雄 「顏」
...その時一度きりで二人の間に交際が続いている様子もなかった...
牧逸馬 「生きている戦死者」
...すべてただ一度きりのことは苦しくありえない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...暫く前から各冊の終りに(これは一度きりしか読もうと思わぬ書物についての話であるが)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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