...「一寸見ですが、あなたは疲れているようですね...
...「一寸見に会うために、都内まで足を運んだ...
...「彼女の一寸見にふさわしい服装を考えた...
...「一寸見を持ち合わせていなかったので、お土産に何か買って帰らなければ...
...「一寸見の評判が良かったので、美容院に行ってみた...
...一寸見には妾の八人も置く富豪の御本宅かと思はれた縣廳は...
石川啄木 「葬列」
...六十七「本當にお氣の毒樣ね」とお若は三藏の顏を一寸見た目を外らして銚子を取上げ「明晩もう一度いらしつて下さいな...
高濱虚子 「俳諧師」
...一寸見るとなんだかさっぱりわからない...
高村光雲 「佐竹の原へ大仏をこしらえたはなし」
...初め読み出した時は一寸見当がつかないで弱ったが...
辻潤 「自分だけの世界」
...一寸見当らないように思われる...
戸坂潤 「読書法」
...十億ガロンといっても一寸見当がつかないが...
中谷宇吉郎 「アメリカの沙漠」
...この方法は大変な勢力(エネルギー)が要るので一寸見込がない...
中谷宇吉郎 「霧を消す話」
...クララかと思う顔が一寸見えて又もとの夜叉に返る...
夏目漱石 「幻影の盾」
...一寸見(ちょっとみ)は正直そうだが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一寸見當が付かない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...道理で一寸見たけどいい女だったわよ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...信さんかへ、と受けて、嫌やな坊主つたら無い、屹度筆か何か買ひに來たのだけれど、私たちが居るものだから立聞きをして歸つたのであらう、意地惡るの、根生(こんじやう)まがりの、ひねつこびれの、吃(どんも)りの、齒(はッ)かけの、嫌やな奴め、這入つて來たら散々と窘(いぢ)めてやる物を、歸つたは惜しい事をした、どれ下駄をお貸し、一寸見てやる、とて正太に代つて顏を出せば軒の雨だれ前髮に落ちて、おゝ氣味が惡るいと首を縮めながら、四五軒先の瓦斯燈の下を大黒傘肩にして少しうつむいて居るらしくとぼ/\と歩む信如の後かげ、何時までも、何時までも、何時までも見送るに、美登利さん何うしたの、と正太は怪しがりて背中をつゝきぬ...
樋口一葉 「たけくらべ」
...熱海銀座劇場へ又入って「女は泣かず」を一寸見...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...(尤も運転手の藤井は大詰のところで一寸見たゞけ始めの方は見なかつたが...
牧野信一 「思ひ出した事(松竹座)」
...一寸見ろ! この傷と一緒にどうも作家より俺の方がよく知ってるらしいぞ」「何だか...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...お金をお送りになっているのが一寸見当らず...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...この男は僕を一寸見て...
森鴎外 「百物語」
...ひとつどっちへ出れば一番近いか一寸見てくれ給え...
横光利一 「旅愁」
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