...「一寸見ですが、あなたは疲れているようですね...
...「一寸見に会うために、都内まで足を運んだ...
...「彼女の一寸見にふさわしい服装を考えた...
...「一寸見を持ち合わせていなかったので、お土産に何か買って帰らなければ...
...「一寸見の評判が良かったので、美容院に行ってみた...
...』『丁度水の中に石を投げるとその所に出来る輪のやうに一寸見えますね...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...だが林さんを引きづり込んだのはどうした訳だか 一寸見当がつきませんでした...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一三年六月号)」
...一寸見たのでは京子さんに見えないけれど...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...それを取りに田端から一寸見えた...
小穴隆一 「二つの繪」
...一寸見(ちよつとみ)は贅沢なやうだが...
薄田泣菫 「茶話」
...六十七「本當にお氣の毒樣ね」とお若は三藏の顏を一寸見た目を外らして銚子を取上げ「明晩もう一度いらしつて下さいな...
高濱虚子 「俳諧師」
...一寸見るとなんだかさっぱりわからない...
高村光雲 「佐竹の原へ大仏をこしらえたはなし」
...母親は若い時分には一寸見られたそうだから...
谷崎潤一郎 「The Affair of Two Watches」
...一寸見ただけで、破ったり、暫く、読み返してみてから破ったり――...
直木三十五 「南国太平記」
...庭は苔(こけ)が一ぱいだが、五六遍も歩くと跡が付く」「――」「主人の五左衞門が死んで一番損をする奴は誰だ――一番儲(まう)かるのは、五左衞門には子が無いから、山名屋の跡を繼(つ)ぐ宗次郎だらうが、その宗次郎に疑ひをかけるやうに仕向けたのは、一寸見たところ、五左衞門が死んで一番損をするやうな人間に違ひない」「――」次第に疑問を疊み上げて、下手人の影法師に生命を附與(ふよ)して行く親分の強大な想像力(イマジネーシヨン)に、ガラツ八は呆氣にとられて聽入るばかりでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一寸見は十七八とも見える幼顏(をさながほ)で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...麗色の二なきを譏りおん位高きを嘲(あざ)み頼みける才源氏の恋人達の中には一寸見当らない...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...一寸見はただの塩の様なものだ...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...光子さんがいた間にもとの家の一寸見える二階の南側のスケッチをして貰ったら...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その家の方を一寸見た...
森鴎外 「雁」
...東京に家のある学生の生活は一寸見当が付かぬが...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...あなたも一寸見ておきなさいよ...
横光利一 「上海」
...一寸見ると膝の上に小犬をあやしているように見えたのだ...
蘭郁二郎 「睡魔」
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