...南極海は世界一寒い海...
...国に帰つたら手紙をくれるんだぞ」わたくしは鳥取県の一寒村三方山に囲まれた所で大きくなつた...
池田亀鑑 「忘られぬお国言葉」
...三町ばかり行った百戸ばかりの一寒村で...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...山中に一寒村をなす...
大町桂月 「冬の榛名山」
...百軒足らずの一寒村に過ぎなかつた...
武田麟太郎 「釜ヶ崎」
...昨日は寒かつたが今日は温かい、一寒一温、それが取りも直さず人生そのものだ...
種田山頭火 「行乞記」
...瀬戸内海(せとないかい)べりの一寒村へ...
壺井栄 「二十四の瞳」
...英国北部ノ一寒村タルくろすぴーヨリ逃レテ和蘭(オランダ)ノあむすてるだむニ到リ...
中里介山 「大菩薩峠」
...万一寒月君が迷亭などの説法に動かされて...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...ハンガリーの一寒村に生まれた...
野村胡堂 「楽聖物語」
...昔あなたと夏休に旅した木曽の一寒村を目あてに出発したのです...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...今(いま)こそ一寒(いつかん)書生(しよせい)の名(な)もなけれど...
樋口一葉 「曉月夜」
...北獨逸の一寒村ヴォルプスヴェデから...
堀辰雄 「日時計の天使」
...墺太利アドリア海沿岸の一寒村にありしドゥイノ古城に逗留す...
堀辰雄 「リルケ年譜」
...蓋し当年の私の一寒境涯を知つてゐる人たちは私のこの言の嘘許りでないことを容易に諒解して呉れるであらう...
正岡容 「滝野川貧寒」
...村の街道の赭土に深くきざみつけられた轍のあとまで眼と心にしみついている東北の一寒村の人々の生活の感銘から...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第一巻)」
...日向の南のはずれ大隅と隣接する一寒村に我々を置き去りにし...
矢田津世子 「旅役者の妻より」
...県(たくけん)の一寒村から身を起して今日に至るまでも...
吉川英治 「三国志」
...今なお洛陽の一寒生らしくも見える...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??