...屡槍ヶ嶽の登山者が一宿する...
芥川龍之介 「槍ヶ嶽紀行」
...余は那珂川を下りて大洗に一宿する方が...
大町桂月 「水戸觀梅」
...こゝにのぼる人必その小屋に一宿する事なりといへり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...余と百合子と各室を異にして一宿することゝなる...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...王敵を平らげ帰って妃に向って曰く、婦、夫とするところを離れ、隻行一宿するも、衆疑望あり、豈(あに)いわんや旬朔(じゅんさく)をや、爾(なんじ)汝の家に還らば事古儀に合わんと、妃曰くわれ穢虫(わいちゅう)の窟にありといえども蓮の淤泥(おでい)に居るがごとしわれ言信あれば地それ折(さ)けんと、言(げん)おわりて地裂く、曰くわが信現ぜりと、王曰く、善哉(よいかな)、それ貞潔は沙門の行と、これより、国民、王の仁と妃の貞に化せられたと述べ居る...
南方熊楠 「十二支考」
便利!手書き漢字入力検索