...家に資産があると否とを問わず一家の運命希望を我が子の立身出世に繋(つな)いでるから...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...決然として一家の運命を背負って立つ...
大隈重信 「夫婦共稼ぎと女子の学問」
...自分の生命は固より一家の運命は今繋つて此雪駄にあるやうな心持がする...
高濱虚子 「俳諧師」
...一家の運命を支配していたように思える...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...一家の運命に大きな頓座(とんざ)を来たすべきことなどをも思いやらぬわけにはいかなかった...
田山花袋 「田舎教師」
...何んなに楽しいであろう?)自分の一家の運命と較べて...
直木三十五 「南国太平記」
...あまりにも悲惨な神官一家の運命を思った...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...彼の一家の運命を形成し...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「アッシャー家の崩壊」
...これからあとの江島屋一家の運命は例の傀儡(かいらい)的な因縁また因縁で甚だ妙でない...
正岡容 「我が圓朝研究」
...逃げ様としてもにげられない因果だと二人は暗い気持になって一家の運命と云う言葉におびえて居た...
宮本百合子 「お女郎蜘蛛」
...その女性を中心とした一家の運命...
若山牧水 「一家」
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