...そして、一家の者は、みんなしあわせでした...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「幸福な一家」
...家に資産があると否とを問わず一家の運命希望を我が子の立身出世に繋(つな)いでるから...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...一家の人々にも差し響きを起さずにはいなかった...
徳田秋声 「足迹」
...是れ大切なる外國の貴賓に敬意を表する場合か否らずむば一家の賀儀を機會として少數の親近者を招待する場合に行はるゝのみ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...それらには一家のあらゆる喜びや悲しみがぴったり結び合わされていて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一家の生活費を一人で稼ぎ出さねばならない...
豊島与志雄 「猫捨坂」
...彼女の一家の静かな生活を眼の前に浮べた...
豊島与志雄 「未来の天才」
...春秋の後を繼いで一家の言を立て...
内藤湖南 「支那目録學」
...一體歴史は昔は一家の學問で...
内藤湖南 「支那目録學」
...あまりにも悲惨な神官一家の運命を思った...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...しかしてこの内助(ないじょ)はただに一家のうちの意味にとどまらずして...
新渡戸稲造 「自警録」
...私一家の汗を何百年の間吸ひ込んだ土を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ゆくゆくはこの甥が申し分のない一家の主人(あるじ)になるに違ひないと信じてゐた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...あたかも一家の至尊には近づくべからず...
福沢諭吉 「日本男子論」
...されば元義が一家の見識を立てて歌の上にも悟る所ありしは天保八年頃なりしなるべく弘化四年を卅六...
正岡子規 「墨汁一滴」
...家主がマルクス一家のシーツからハンカチーフ迄差押え...
宮本百合子 「カール・マルクスとその夫人」
...父ドウデエの作品がこのように一家の歴史のすすむ酵母を既に語っている...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...また自分が總領として十四人の弟妹等を養はなければならなかつた頃の一家の窮状などを話した...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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