...その後は僅かの恩給ぐらいでは一家の生活を支えることも困難になりました...
石原純 「メンデレーエフ」
...お前は先方(さき)の河野一家の理想とか...
泉鏡花 「婦系図」
...燦爛たる一家の詩風を作りぬ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...当時から病弱であった母を助けて一家の庶務を処理した...
寺田寅彦 「備忘録」
...これを一家のうえにおいて観察するも...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...自分たち一家の者が憤慨してる事柄をルイザがいっこう気にも留めないのは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...とても一家の富を起すに足らず...
福沢諭吉 「慶応義塾学生諸氏に告ぐ」
...一家の私(し)のため一国の公(こう)のために...
福沢諭吉 「日本男子論」
...自然祖母が一家の実権を握っていた...
二葉亭四迷 「平凡」
...一家の埋葬地が遠い野ざらしの場所にあることなどを...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「アッシャー家の崩壊」
...一家の中の細々としたさまざまの用事は食糧事情の逼迫している今日...
宮本百合子 「石を投ぐるもの」
...却って食事中の主人一家の方があわてて...
宮本百合子 「公のことと私のこと」
...一家の中(うち)に疑(うたがい)という事が起ったら忽(たちま)ち和気が消滅する...
村井弦斎 「食道楽」
...大原君も自分一人のために一家の大騒動を惹起(ひきおこ)しては済まんから遂に婚礼の事を承諾した...
村井弦斎 「食道楽」
...そこで一家の伝を以て満足せざるを得ないのである...
森於菟 「放心教授」
...尚男(しょうだん)一家の悲惨なる遭難始末とともに...
柳田国男 「海上の道」
...一家の「主人」は...
山川方夫 「愛のごとく」
...然しそれは不思議でも何でもないかも知れない、一度こうした変死者を出すと、その抱え主の楼(うち)では、死者の借金が無になる許(ばか)りでなく、連想を忌んで、当分その家へ遊びにゆくものがなくなり、ぱったり客足が絶えてしまうので、一家の浮沈、生命の問題にまで拘わる事なのである...
若杉鳥子 「ある遊郭での出来事」
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