...いはば一家の餘分ものでした...
石川三四郎 「浪」
...一家のものは非常な悦びの間にもこれ一つが晴れ殘りの村雲だ...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...一家の人達の苦しみを見捨てゝ...
伊藤野枝 「惑ひ」
...まさしく一家の恥である...
太宰治 「正義と微笑」
...一家のものから何かとかまはれ...
太宰治 「六月十九日」
...お客さんに茶でもあげえ」忰(せがれ)は何を云っているか判らない船頭一家の話を切れ切れに聞いていたが...
田中貢太郎 「参宮がえり」
...あの一家の者達に顔を合はせないやうにして...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...今日(きょう)の一家のいのちをつなぐために...
壺井栄 「二十四の瞳」
...一家の締(しまり)をしている...
徳田秋声 「あらくれ」
...母や家主一家の者といっしょに食卓についてる時にも...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...文學博士有賀長雄君の先祖有賀長伯一家の歌學といふものがある...
内藤湖南 「大阪の町人と學問」
...これで鄭樵が一家の目録學を著はして居るのでありまして...
内藤湖南 「支那の書目に就いて」
...褊陋(へんろう)甚しきわが一家の趣味は...
永井荷風 「十日の菊」
...ドルメッチ一家の古典楽器の演奏による中世紀の楽器曲の面白さはきわめて特色ある復古主義的なものである...
野村胡堂 「楽聖物語」
...されば元義が一家の見識を立てて歌の上にも悟る所ありしは天保八年頃なりしなるべく弘化四年を卅六...
正岡子規 「墨汁一滴」
...ある一家の者だけが...
柳田國男 「日本の伝説」
...一門一家のうちどの人が加担しているかわからず...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...もう一家の名が加判された...
吉川英治 「私本太平記」
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