...六米(メートル)置きにほぼ一定して着いていた...
大阪圭吉 「気狂い機関車」
...その矢の方向は一定して變らなかつた...
高濱虚子 「二百二十日」
...一定してないのだが...
高見順 「如何なる星の下に」
...長い年月の間、毎夜のように相乗りをして引き擦り廻されて居るうちに、雷門で俥がくるくると一つ所を廻る度数や、右に折れ左に曲る回数まで、一定して来て、私はいつともなくその塩梅(あんばい)を覚え込んでしまった...
谷崎潤一郎 「秘密」
...開花当時の気温を調べてみても必ずしも一定していない...
寺田寅彦 「春六題」
...この言葉が専門家達の術語として一定していないということを云おうと欲したのではない...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...その限り空間の問題は一定していなければならないように思われるのも亦自然であるであろう...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...起床の時間が一定してることだった...
豊島与志雄 「新妻の手記」
...爻辭が今易の如く一定して居なかつた證とすることが出來る...
内藤湖南 「易疑」
...本の一定してゐなかつたのを一定し...
内藤湖南 「支那目録學」
...又季札の話は孔子が詩の編次を一定して後に作られぬものでもないことを注意しなければならぬ...
内藤湖南 「尚書稽疑」
...是は染色は一定して居つて...
内藤湖南 「染織に關する文獻の研究」
...また浮ぶ高さも種類によってほぼ一定しているのであって...
中谷宇吉郎 「雪」
...おおかた一定しています...
羽仁もと子 「女中訓」
...又会いますと――会う場所は一定しておりませんでした――同じようなことを申します...
浜尾四郎 「死者の権利」
...これも地域が大体一定している...
武者金吉 「地震なまず」
...以上四人の名は略(ほゞ)一定してゐるらしい...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...蒙古人が実際に住んでゐる時の内部装置は一定してゐて...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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