...彼等は同時に一塊の鰻を挟む...
魯迅 井上紅梅訳 「幸福な家庭」
...ただ一塊りの大きな岩山を切り刻んで出来たものである...
寺田寅彦 「異郷」
...よくここへ遊びに来る近所の医者などが一塊(ひとかたまり)になって...
徳田秋声 「爛」
...大学は完全に一塊の火となった...
永井隆 「長崎の鐘」
...またもとの一塊の白骨となって...
中里介山 「大菩薩峠」
...一塊の血泥になった稲富喜三郎の死骸...
野村胡堂 「江戸の火術」
...一塊の焔(ほのお)のように...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...一塊(ひとかたまり)の石炭が燃え砕け...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...中国山脈も湾口に臨む一塊の都市も薄紫の朧(おぼろ)である...
原民喜 「壊滅の序曲」
...「秋」(大正九年)「南京の基督」(同上)「お律と子等と」(同上)「山鴫」(大正十年)「將軍」(大正十一年)「一塊の土」(大正十三年)「玄鶴山房」(昭和二年)等がそれである...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...ただ方面が一塊りだつたから...
牧野信一 「鬼涙村」
...枯髏(ころ)一塊(くわい)下(しも)三字急に出不申候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...しかし蘭軒は後に枯髏一塊の句を抛棄して...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
......
山之口貘 「山之口貘詩集」
...しかもベイコンの一塊りをそつくり盗みとつた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...おそるべき青年たちの一塊をさし覗(のぞ)いて...
横光利一 「微笑」
...一塊の土へ向って...
吉川英治 「私本太平記」
...もう一箇の人間のかたちになりかけた一塊(かい)の血液を思いうかべて...
吉川英治 「鍋島甲斐守」
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