...たまに一塊の塩を得ると...
梅崎春生 「日の果て」
...そしてつぎの瞬間に全体が一塊のガス体となって消え失(う)せる...
海野十三 「怪星ガン」
...大勢の顔が風呂敷包のやうに一塊(かたまり)になつて動いた...
薄田泣菫 「茶話」
...真白な綿のやうなちぎれ雲の一塊(ひとかたまり)が...
薄田泣菫 「独楽園」
...ピアノの上等(とう)至る所に一塊(ひとかたまり)づゝにして載せてある...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...ただ一塊りの大きな岩山を切り刻んで出来たものである...
寺田寅彦 「異郷」
...回転台の上へ一塊の陶土を載せる...
寺田寅彦 「空想日録」
...一塊の土の乾いた頂を踵(かかと)でふみつぶして...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...またもとの一塊の白骨となって...
中里介山 「大菩薩峠」
...その時でした、らん間になにやら物の影がさしたと思うと、一塊の怪物、四人が車座になって酒をのんでいる頭の上へ、サッと飛びおりざま、たったひとつのあんどんを、パッとたたき消しました...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...中国山脈も湾口に臨む一塊の都市も薄紫の朧(おぼろ)である...
原民喜 「壊滅の序曲」
...「秋」(大正九年)「南京の基督」(同上)「お律と子等と」(同上)「山鴫」(大正十年)「將軍」(大正十一年)「一塊の土」(大正十三年)「玄鶴山房」(昭和二年)等がそれである...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...学校帰りらしい村の子供たちが一塊(ひとかたま)りになっているのを認めた...
堀辰雄 「三つの挿話」
...ただ方面が一塊りだつたから...
牧野信一 「鬼涙村」
...見物席は一塊の大きな呼吸器になつたかのやうに静まつてゐた...
牧野信一 「若い作家と蠅」
...一塊の土もない石畳ばかりのベニスの街の中には...
横光利一 「欧洲紀行」
...陣地の跡に一塊の馬糞もなかった...
吉川英治 「三国志」
...一塊(ひとかけ)の粘土を毛の根にこすり...
吉川英治 「宮本武蔵」
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