...たとえば一塊(いっかい)の煉瓦(れんが)じゃ...
海野十三 「時限爆弾奇譚」
...ただ一塊りの大きな岩山を切り刻んで出来たものである...
寺田寅彦 「異郷」
...求めて一塊の岩礁に膠着(こうちゃく)して常に不自由を喞(かこ)つ人も稀にはあることはあるように思われる...
寺田寅彦 「学問の自由」
...ピラミッドは一塊石ではありません...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...全過去の遺産が一塊となってそこに控えているのだ...
豊島与志雄 「新時代の「童話」」
...彼女はもうそこに投げ出されてる一塊の肉体に過ぎなかった...
豊島与志雄 「白木蓮」
...つまりは一塊の石に過ぎないだろう...
豊島与志雄 「非情の愛」
...壁から一塊の漆喰(しっくい)を静かにはぎ取り...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...あの一塊のパンの球(たま)にほかならなかったのである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...一塊の石の理の中にも...
中井正一 「機構への挑戦」
...一塊りと落ちはじめたのである...
中井正一 「美学入門」
...恥かしいじゃありませんか」一塊の赤い物が...
野村胡堂 「十字架観音」
...丁度その時向うから學校の歸りらしい女學生たちが一塊りになつて...
堀辰雄 「生者と死者」
...一塊りに重なり合いながら...
堀辰雄 「麦藁帽子」
...その向うでは類は友の中間(ちゅうげん)同志が一塊(ひとかたまり)となッて話を始めた,そこで自分は少し離れて...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...しかもベイコンの一塊りをそつくり盗みとつた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...例によって例の配達手君が置いて行った一塊の小包を開いて見ると...
夢野久作 「眼を開く」
...投げられた任原はクシャッと一塊の肉と血飛沫(ちしぶき)になったきりで動きもしない...
吉川英治 「新・水滸伝」
便利!手書き漢字入力検索