...恐しい灰燼の一塊と...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...風などの為に一塊(ひとかたま)り枝(えだ)よりおちしが山の聳(そびえ)に随(したが)ひて転(まろ)び下(くだ)り...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...いつそその前を暗く流れてゐる河水の中にこの激情を持つた一塊肉を捨てて了はうかと思つたことすらあつたが...
田山録弥 「心の階段」
...いつのまにか自分の手は一塊の土くれをつかんでいた...
寺田寅彦 「柿の種」
...私は心配になるからだらうと思つてそつと枕元に行つて見るとおいよさんは其一塊肉のために私に訴へるのであつた...
長塚節 「隣室の客」
...すべてこれ々(えんえん)たる一塊(いっかい)の瓦斯に過ぎないという結論になる...
夏目漱石 「思い出す事など」
...例のちゃんちゃん姿の三介(さんすけ)が砕けよと一塊(ひとかたま)りの石炭を竈(かまど)の中に投げ入れるのが見えた...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...僕の眼の前には再び仄暗い一塊りの別の地球が浮んでくる...
原民喜 「心願の国」
...男も女も男もそれは一塊りの声であり...
原民喜 「火の唇」
...「ボヴァリイ夫人」が傑作であるのは、即ちその作品が、その作家から切り離された全體として、世界として、一塊となり、位置してゐるからである...
堀辰雄 「小説のことなど」
...一九三五年になるとドンバスからは一塊の石炭さえ産出しないように技術的な破壊が企てられていた...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...そこで枯髏一塊の下三字を求めたのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...さながら一塊(かい)の焔のように見える...
吉川英治 「上杉謙信」
...一塊の土塊(どかい)に寄せるべく余りに彼の情涙は熱かった...
吉川英治 「剣の四君子」
...陣地の跡に一塊の馬糞もなかった...
吉川英治 「三国志」
...投げられた任原はクシャッと一塊の肉と血飛沫(ちしぶき)になったきりで動きもしない...
吉川英治 「新・水滸伝」
...プーンと立登って来るフォルマリンの匂いを嗅ぎながら注意深く吐落した一塊りの痰を観察すると...
蘭郁二郎 「※[#「氓のへん/(虫+虫)」、第3水準1-91-58]の囁き」
...唯一塊の肉として...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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