...そしてその道を行くのだ運と時と変(かわり)とにさよならを言うときまで(メリイ炉から泥炭の一塊を取り戸口から外に出る...
ウイリヤム・バトラ・イエーツ 松村みね子訳 「心のゆくところ(一幕)」
...その鉋の上で一塊の氷を前後に動かすと...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...一塊の宇宙塵として天空にその姿を消されたのであった...
海野十三 「ある宇宙塵の秘密」
...一塊になっている...
オイレンベルク Herbert Eulenberg 森鴎外訳 「女の決闘」
...へんてこに重い菓子の一塊片(ひとかけら)とを持ち出して...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...ただ一塊りの大きな岩山を切り刻んで出来たものである...
寺田寅彦 「異郷」
...其一塊(いっかい)も肉の一片血(ち)の一滴(いってき)である...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...此処に一塊(くわい)...
徳富盧花 「燕尾服着初の記」
...叢の中に埋もれてる一塊の石ころに過ぎない...
豊島与志雄 「真夏の幻影」
...その一塊を噛んでみると鉄より固い...
中里介山 「大菩薩峠」
...私は心配になるからだらうと思つてそつと枕元に行つて見るとおいよさんは其一塊肉のために私に訴へるのであつた...
長塚節 「隣室の客」
...私は学徒の一塊と出逢った...
原民喜 「夏の花」
...一塊の肉が脛から剥離(はくり)してポロリと戸板の上に落ちた...
久生十蘭 「湖畔」
...麺麭屋に一塊のパンもなく...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...そんな私の後から一塊(ひとかたま)りになって...
堀辰雄 「美しい村」
...それは真に道の上の一塊(くわい)の石...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「不可説」
...一塊りの巨きな浪をかぶる毎に...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...一塊(かい)の土には...
吉川英治 「新書太閤記」
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