...「いっそのこと一団となって警戒を突破しよう」誰の首謀ということもなく互に示し合せた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...入口近く一団となって寝ている...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...三十人の人が一団となってこの別府に来る...
高浜虚子 「別府温泉」
...それらの顔全体が一団となって...
豊島与志雄 「春」
...その恐るべき群集は互いにつかみ合って一団となっていたのである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...更に太い鎖で互に繋ぎ合って一団となってやって来るのである...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...一団となって五重の塔の外へ出た時は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「それッ」六人は一団となって飛び込みました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...水天一髪の間に捕捉しがたい淡青色の一団となって消えうせようとするころ...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...一団となってどこか付近の野原をしばらく散歩することを許されるときで...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...こういう花が一団となって目ざましい壮観を現出し...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...一団となって上京して来た少年たちの一人...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...数名一団となって或る店に雇われていた...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...そうして囃方は一団となって地謡い(合唱隊)や主演者...
夢野久作 「能とは何か」
...「望むところの敵よ」と司馬懿の二子と、旗本の精鋭は、一団となって、彼の出鼻へ跳びかかって行った...
吉川英治 「三国志」
...七の少年ばかり一団となっている小姓組などは...
吉川英治 「新書太閤記」
...……また、御牧(みまき)三左衛門どのの一軍も、敵の重囲に落ちて、苦戦を極め、辛うじて、御牧どの以下、およそ二百ばかり、一団となって、西久我の部落まで、落ちのびておられましたが――その御牧どのが、それがしを見て申さるるには――はやここもこれまで、御主君には、一刻もはやく、勝龍寺の城へ退いて、御籠城(ごろうじょう)の用意あるか、さもなくば夜のうちに、江州(ごうしゅう)へお落ちあるこそ良策と思われる...
吉川英治 「新書太閤記」
...蓬壺(ほうこ)の客もまた一団となって繰り出した...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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