...いな東亜数億の人々が一団となって最大の能力を発揮しなければなりません...
石原莞爾 「最終戦争論」
...「黒」と「白」とが一団となって...
江戸川乱歩 「影男」
...老荘に至るまでのあらゆる思想がことごとく融合して一団となっているように見える...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...一団となって青い房のように...
徳永直 「麦の芽」
...それらの顔全体が一団となって...
豊島与志雄 「春」
...ある者は孤立しある者はほとんど一組合のごとく一団となって...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「それッ」六人は一団となって飛び込みました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一団となって対抗するためもあったのですが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...*きらびやかな勝負服が一団となって発走係の眼下を駆け抜けた時...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...彼らが一団となって移動する力を有ち...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...新潟から身売娘が三十人一団となって上京した写真も目にのこっている...
宮本百合子 「暮の街」
...一団となって上京して来た少年たちの一人...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...同じ方角へ向うものが一団となって群旅するのが慣例となっている...
吉川英治 「江戸三国志」
...やがて正成以下、一団となって、雨もいとわず、卯木と元成を、送り出して来た...
吉川英治 「私本太平記」
...一団となって駈けまいりますぞ」「ここに将軍(尊氏)のおわすと知って...
吉川英治 「私本太平記」
...……また、御牧(みまき)三左衛門どのの一軍も、敵の重囲に落ちて、苦戦を極め、辛うじて、御牧どの以下、およそ二百ばかり、一団となって、西久我の部落まで、落ちのびておられましたが――その御牧どのが、それがしを見て申さるるには――はやここもこれまで、御主君には、一刻もはやく、勝龍寺の城へ退いて、御籠城(ごろうじょう)の用意あるか、さもなくば夜のうちに、江州(ごうしゅう)へお落ちあるこそ良策と思われる...
吉川英治 「新書太閤記」
...おのおの一団となって...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...蓬壺(ほうこ)の客もまた一団となって繰り出した...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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