...翡翠(ひすゐ)の耳環を一双(さう)出して...
芥川龍之介 「南京の基督」
...社前に相対してぬかづいて居る一双の石の狛(こまいぬ)である...
石川啄木 「葬列」
...社前に相對してぬかづいて居る一双の石の狛(こまいぬ)である...
石川啄木 「葬列」
...其方(そなた)を見向ける頭巾(ずきん)の裡(うち)に一双の眼(まなこ)爛々(らんらん)たりき...
泉鏡花 「海城発電」
...行きがけの駄賃に母の手袋を一双...
魯迅 井上紅梅訳 「故郷」
...「ただいまボートが一双裏の船着きへ到着いたしましてございます...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...そういう論理的一双性乃至二体性を持たぬ...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...あるときは一双(いっそう)の蝶(ちょう)に化し...
夏目漱石 「草枕」
...そこにウィリアムスン軍曹が一双の軍長靴と磨き道具一式を持って家から出てきた...
H・ビーム・パイパー H. Beam Piper The Creative CAT 訳 「最愛の君」
...一双の朱唇萬客嘗る遊女で...
南方熊楠 「蓮の花開く音を聽く事」
...柑子一双酒一壺...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...六曲一双の屏風を民芸館のために作つた...
柳宗悦 「和紙十年」
...六曲一双へ墨だけで...
山本周五郎 「おれの女房」
...頭のなかは六曲一双のことでいっぱいになり...
山本周五郎 「おれの女房」
...六曲一双の屏風が立ててあった...
山本周五郎 「おれの女房」
...一双の屏風をまわし...
山本周五郎 「屏風はたたまれた」
...四方の観棚(ロオジユ)の卓を離れて出る一双宛(づゝ)の人間が入(いり)乱れ乍(なが)ら素晴しい速度で目も彩(あや)に踊つて廻るのは...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...この屏風が一双でなくて...
吉川英治 「折々の記」
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