...小さな木鶴(もっかく)の一双(ひとつが)いが...
芥川龍之介 「奇遇」
...瞬きもせぬ一双の眼だけが遠い空の星の様...
石川啄木 「病院の窓」
...行きがけの駄賃に母の手袋を一双...
魯迅 井上紅梅訳 「故郷」
...その片双を描き添えて一双にすれば...
上村松園 「画道と女性」
......
上村松園 「画筆に生きる五十年」
...一双の図組の中に出ている気分は...
上村松園 「虹と感興」
...やはり屏風一双に描いたもので...
上村松園 「虹と感興」
...「ただいまボートが一双裏の船着きへ到着いたしましてございます...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...前者の例は差控える事にして、後者の例を試みに昨年の帝展から取ってみると、例えば「雪」という題で、二曲屏風一双に、枯枝に積った雪とその陰から覗く血のような椿とを描いたのがあった...
寺田寅彦 「帝展を見ざるの記」
...直線上の凡ての点は例外なく数の一双と対応することが出来る...
戸坂潤 「幾何学と空間」
...その詠んだ歌に雁一双を添えて贈り物にしたこともある...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...周到白頭情更好一双高睡海棠春これまた海棠と白頭鳥を描いたものであるが...
藤島武二 「画室の言葉」
...ただし虎は必ず牝牡一双を生むもの故...
南方熊楠 「十二支考」
...柑子一双酒一壺...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「――まずあの六曲一双を描きあげたいと思いまして」「結構ですな...
山本周五郎 「おれの女房」
...必ず一双であるべき筈のものに違ひない...
吉川英治 「折々の記」
...六曲一双の屏風の広さを――いや世界の広さを見直して――また眼のまえの細長い一島嶼(とうしょ)の小ささを全図と比例しては見入っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...また秀潤な傑作といわれている六曲屏風一双の「蘆雁図」は...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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