...一切れあれば一度の茶漬が食えたほどで...
青木正児 「九年母」
......
種田山頭火 「行乞記」
...畑に栽培されて居る植物の色が一切れ毎にそれ/″\一つも同じものはない...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...一切れの紙を示した...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「唇のねじれた男」
...一切れ頬張ると、また箸をつきだして、鍋の中の生煮えの一切れを押える...
豊島与志雄 「三木清を憶う」
...大抵は香の物を一切れ食った...
豊島与志雄 「理想の女」
...チーズの一切れと黒パンとぶどう酒の一びんとコップ二つとが並べられていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...刺身の一切れで百匹も二百匹もいる場合があるそうである...
中谷宇吉郎 「ジストマ退治の話」
...見ると彼の足の下には一切れ二銭三厘に相当する鮭の骨が泥だらけになって転がっている...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...あたしのおやつや好きな塩鮭(しおじゃけ)の一切れを買いにいった...
長谷川時雨 「チンコッきり」
...小麦を蒸した切餅を一切れに鯨の脂身のようなものを添え...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...たまねぎを添えた一切れの牛肉をたいらげるが...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...羊の胃袋へ蕎麦の粥や脳味噌や足の肉を詰めたニャーニャという料理の大きな一切れを取った...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...その一切れ一切れが寄りあつまつて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...そらいちめんに青白いうろこ雲が浮かび月はその一切れに入って鈍い虹を掲げる...
宮澤賢治 「うろこ雲」
...二三度反した肉の一切れを口に入れた...
森鴎外 「牛鍋」
...一切れの肉を挟もうとした...
森鴎外 「牛鍋」
...このリツトル・ジヤツクと云ふ子猿に砂糖を一切れづゝくれて行つた...
ジユウル・クラルテエ Jules Clarete 森林太郎訳 「猿」
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