...一切れ呉(く)れてやるよ」怪しき盗聴者「泥まみれのパイなんか...
海野十三 「○○獣」
......
種田山頭火 「行乞記」
...鯖(さば)の血合(ちあい)の一切れでもやるとそれをくわえるが早いか...
寺田寅彦 「ねずみと猫」
...菓子鉢の羊羮を一切れつまみあげていた...
豊島与志雄 「自由人」
...天ぷらの一切れを口に入れた...
豊島与志雄 「花ふぶき」
...一切れ頬張ると、また箸をつきだして、鍋の中の生煮えの一切れを押える...
豊島与志雄 「三木清を憶う」
...最後の一切れまで彼に平げられてしまう...
豊島与志雄 「三木清を憶う」
...大抵は香の物を一切れ食った...
豊島与志雄 「理想の女」
...それぞれ一杯のワインと一切れのまるまる太ったガチョウの焼き肉を振る舞われました...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...見ると彼の足の下には一切れ二銭三厘に相当する鮭の骨が泥だらけになって転がっている...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...羊の胃袋へ蕎麦の粥や脳味噌や足の肉を詰めたニャーニャという料理の大きな一切れを取った...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...食事は玉菜汁(シチイ)と敲いた牛肉一切れだけで済ますことにした……...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...その一切れ一切れが寄りあつまつて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...二つに切ったうちの残りの一切れを口に入れた...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...『それとも一片のパン屑ですか?』『一切れのパンは世界中の金ほどの値打があります!』とマイダスは答えました...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...(卓上のチーズの一切れを取ってくめ八の口に入れてやる)三芳 ……『私どもをしてかかる力強い自覚に導いてくださった諸先輩...
三好十郎 「猿の図」
...二三度反した肉の一切れを口に入れた...
森鴎外 「牛鍋」
...子供の皿の上の一切れの肉をこつそり自分の皿の上に運んだ...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森林太郎訳 「祭日」
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