...時によると香の物の一切れぐらいおちたままになっていることも珍らしくない...
相馬泰三 「六月」
...畑に栽培されている植物の色が一切れごとにそれぞれ一つも同じものはない...
寺田寅彦 「写生紀行」
...」順一はまた一切れつまみあげて...
豊島与志雄 「自由人」
...最後の一切れを椀の中へ残して...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...あたしのおやつや好きな塩鮭(しおじゃけ)の一切れを買いにいった...
長谷川時雨 「チンコッきり」
...きんは薄く切つたチーズの一切れを火にくべた...
林芙美子 「晩菊」
...手を伸して一切れとって食った...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...そっと林檎の一切れだの...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...水一杯と一切れの燕麥の菓子...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...一切れをつまみあげ...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...ロシアの犬ときたら! もし貴女が月探検犬に一切れの肉を差し出したら...
R. マッケナ R. McKenna The Creative CAT 訳 「愛と月の犬」
...そらいちめんに青白いうろこ雲が浮かび月はその一切れに入って鈍い虹を掲げる...
宮澤賢治 「うろこ雲」
...二三度反した肉の一切れを口に入れた...
森鴎外 「牛鍋」
...一切れの肉を挟もうとした...
森鴎外 「牛鍋」
...娘の箸は突然手近い肉の一切れを挟んで口に入れた...
森鴎外 「牛鍋」
...ひそかに一切れの肉を貰い受けて...
柳田国男 「雪国の春」
...ペローがそつぽを向いているひまにベイコンを一切れうまく盗むのを見ると...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...一切れの菜漬さえ無くなってしまうのだ...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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