...一再考慮した結果、その案は没になった...
...彼女が一再び私に話しかけてきた...
...彼の弁明は一再び聞くに耐えなかった...
...今回は一再度その手順を教えてもらえますか?...
...一再申込みしてもらえますか?...
...此(こ)の間(かん)金解禁(きんかいきん)の計畫(けいくわく)をしたのは一再(さい)に止(とゞ)まらなかつたが...
井上準之助 「金解禁前後の經濟事情」
...妻の身としてそれを夫に済まなく思ったことも一再ではなかった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...T市にいた一年のあいだにヴェリチャーニノフは一再ならず...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...氏の名節を惜むものは寧ろ氏が辭職の斷あらむことを望みたること一再に止らざりき...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...驚異の念を持たせられたことも一再ではありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...煩瑣(はんさ)な礼のための礼に対して疑問を感じたことが一再ならずあったからである...
中島敦 「李陵」
...「もう此(この)辺で打ち切ろう」と思った事は一再でなく...
野村胡堂 「捕物小説のむずかしさ」
...彼の他の作品でも一再ならず出くはすのですが...
牧野信一 「『ユリイカ』挿話」
...湯屋の二階で見かけることも一再ではないようになった...
正岡容 「小説 圓朝」
...これは誰にも一再ならず迫つてくる實感であらう...
三木清 「人生論ノート」
...自分の得ている仕合わせについて感じることは一再でないけれども...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...苦しげに顔を和げるような例も一再でなかったそうだ...
吉川英治 「美しい日本の歴史」
...「はてな?」と思わせられた例は一再でないし...
吉川英治 「私本太平記」
...高時の風狂的発作は一再でないが...
吉川英治 「私本太平記」
...こちらがいらいらする例は一再ならずでありました」「……あるな...
吉川英治 「私本太平記」
...内輪の議論となったことも一再でない...
吉川英治 「私本太平記」
...これに近い慨嘆を聞かされるも近来一再ではない...
吉川英治 「随筆 新平家」
...ふと生命の戦慄に足もすくんでしまうことは一再でない...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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