...一再考慮した結果、その案は没になった...
...彼女が一再び私に話しかけてきた...
...彼の弁明は一再び聞くに耐えなかった...
...今回は一再度その手順を教えてもらえますか?...
...一再申込みしてもらえますか?...
...胸を冷せしことを一再のみならず...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...此(こ)の間(かん)金解禁(きんかいきん)の計畫(けいくわく)をしたのは一再(さい)に止(とゞ)まらなかつたが...
井上準之助 「金解禁前後の經濟事情」
...互いに競争者の位置に立ったことも一再ではなかったが...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「大ヴォローヂャと小ヴォローヂャ」
...雛型作りだけでも一再でないし...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...驚異の念を持たせられたことも一再ではありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...「もう此(この)辺で打ち切ろう」と思った事は一再でなく...
野村胡堂 「捕物小説のむずかしさ」
...そんな考えを起した事が一再ならずあったので...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...この様な一家を挙げての遠い旅は一再ならずあった...
林芙美子 「風琴と魚の町」
...彼等はもう一再ならず彼に警告を与えており...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...彼の他の作品でも一再ならず出くはすのですが...
牧野信一 「『ユリイカ』挿話」
...これは誰にも一再ならず迫つてくる實感であらう...
三木清 「人生論ノート」
...自分の得ている仕合わせについて感じることは一再でないけれども...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...苦しげに顔を和げるような例も一再でなかったそうだ...
吉川英治 「美しい日本の歴史」
...「はてな?」と思わせられた例は一再でないし...
吉川英治 「私本太平記」
...――この出来すぎているほどな子を、父後醍醐も、はじめは、帝血にめずらしい俊豪な獅子児と、ほこりにしておられたのだが、近ごろはまったく、手におえぬ者と、一再ならず、持て余していたところなのである...
吉川英治 「私本太平記」
...――いやそんな御奇特(ごきとく)は一再(いっさい)でない...
吉川英治 「私本太平記」
...内輪の議論となったことも一再でない...
吉川英治 「私本太平記」
...これに近い慨嘆を聞かされるも近来一再ではない...
吉川英治 「随筆 新平家」
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