...一再考慮した結果、その案は没になった...
...彼女が一再び私に話しかけてきた...
...彼の弁明は一再び聞くに耐えなかった...
...今回は一再度その手順を教えてもらえますか?...
...一再申込みしてもらえますか?...
...わめき立てた事も一再ではない...
芥川龍之介 「忠義」
...思わず耳を蔽(おお)いたくなる事は一再(いっさい)でない...
芥川龍之介 「毛利先生」
...胸を冷せしことを一再のみならず...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...また黎明の荘大なる光景に接せしこと一再に止まらなかった...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...一再(いっさい)ならず入会することを勧められてさえいました...
江戸川乱歩 「赤い部屋」
...T市にいた一年のあいだにヴェリチャーニノフは一再ならず...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...煩瑣(はんさ)な礼のための礼に対して疑問を感じたことが一再ならずあったからである...
中島敦 「李陵」
...「もう此(この)辺で打ち切ろう」と思った事は一再でなく...
野村胡堂 「捕物小説のむずかしさ」
...そんな考えを起した事が一再ならずあったので...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...彼等はもう一再ならず彼に警告を与えており...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...これは誰にも一再ならず迫つてくる實感であらう...
三木清 「人生論ノート」
...自分の得ている仕合わせについて感じることは一再でないけれども...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...勿論俺が斬ってやろうと一再ならず思ったが...
三好十郎 「斬られの仙太」
...このように冴えない・不吉な・顔色や顔つきを示すことも一再ならずあったが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「はてな?」と思わせられた例は一再でないし...
吉川英治 「私本太平記」
...――いやそんな御奇特(ごきとく)は一再(いっさい)でない...
吉川英治 「私本太平記」
...内輪の議論となったことも一再でない...
吉川英治 「私本太平記」
...一再ならずわが血を流した...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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