...そうめんを茹でる時に、分一入れることで麺がきれいに茹であがる...
...岡の肩は感激のために一入(ひとしお)震えた...
有島武郎 「或る女」
...一入(ひとしお)懐かしいものがあった...
上村松園 「京のその頃」
...一入(ひとしお)女振を上げて見せて...
江見水蔭 「悪因縁の怨」
...眺望の広大さまでがその寂蓼の感じを一入(しお)増した...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...そうした思し召しが一入(ひとしお)お深いと洩(も)れ承りまする先帝(明治天皇の御事)には...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...痛はしさは一入(ひとしほ)深し...
高山樗牛 「瀧口入道」
...そこから見ると双子山が一入雄偉な容姿に見え上双子と下双子とが須雲川の深い溪谷にまで長く裾を曳いてゐるのも何となく壯大な感を起さしめる...
近松秋江 「箱根の山々」
...荷葉(かよう)半ば枯れなんとして見る影もなきが一入(ひとしお)秋草の色に映りて面白し...
寺田寅彦 「半日ある記」
...傳言秦始皇遣二方士徐福一將二童男女數千人一入レ海(中略)所在絶遠...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...南海の人間はまだまだ私などにはどれ程も分っていないのだという感を一入(ひとしお)深くしたことであった...
中島敦 「南島譚」
...顔がくもると一入(ひとしお)美しさが引立って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...陽春二三月 楊柳斉作レ花春風一夜入二閨闥一楊花飄蕩落二南家一含レ情出レ戸脚無レ力 拾二得楊花一涙沾レ臆秋去春来双燕子 願銜二楊花一入二裏一灯の下に横座りになりながら...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...過ぎし昔の物語も吾々には自(おのず)から一入(ひとしお)の興味あるべし...
福澤諭吉 「〔気品の泉源、智徳の模範〕」
...一入の一派が馬喰町...
三田村鳶魚 「物貰ひの話」
...大原は心に期する事ありて一入(ひとしお)嬉しく...
村井弦斎 「食道楽」
...確に一入(ひとしお)赤く染まった...
森鴎外 「雁」
...一入(ひとしお)省みないわけにはゆきませんでした...
柳宗悦 「多々良の雑器」
...一入情愛をそゝる...
柳宗悦 「和紙の教へ」
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