...そうめんを茹でる時に、分一入れることで麺がきれいに茹であがる...
...岡の肩は感激のために一入(ひとしお)震えた...
有島武郎 「或る女」
...そこを出て来る時にはただ一入(ひとしお)の心のむなしさが残るばかりだった...
有島武郎 「或る女」
...振り向きもせずに一入(ひとしお)うなだれてしまったが...
有島武郎 「或る女」
...混雜はまた一入(ひとしほ)になりぬ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...近頃一入感じている次第でございます...
上村松園 「昔尊く」
...第一入れる場所からして無い...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...袂(たもと)に寒き愛宕下(おたぎおろ)しに秋の哀れは一入(ひとしほ)深く...
高山樗牛 「瀧口入道」
...彼のだらし無さは又一入で...
谷崎潤一郎 「幇間」
...そこから見ると双子山が一入雄偉な容姿に見え上双子と下双子とが須雲川の深い溪谷にまで長く裾を曳いてゐるのも何となく壯大な感を起さしめる...
近松秋江 「箱根の山々」
...荷葉(かよう)半ば枯れなんとして見る影もなきが一入(ひとしお)秋草の色に映りて面白し...
寺田寅彦 「半日ある記」
...殊に仕事を終った後の晩酌は、一入楽しい...
外村繁 「日を愛しむ」
...傳言秦始皇遣二方士徐福一將二童男女數千人一入レ海(中略)所在絶遠...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...それなり世間は一入(ひとしお)ひっそり盛夏の炎暑に静まり返った或(ある)日の暮近くである...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...顏がくもると一入(ひとしほ)美しさが引立つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...寄道(よりみち)したお蔭にこの悪い道を歩かせられしため暑さも一入(ひとしお)なり...
森鴎外 「そめちがへ」
...肌(はだえ)の美しさが一入(ひとしほ)際立つてくる...
柳宗悦 「和紙の教へ」
...一入情愛をそゝる...
柳宗悦 「和紙の教へ」
...もう残りすくなになっているせいで御座いましょう……とそう思いますと貴方様のお顔が一入(ひとしお)おなつかしく...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
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