...それで一先ず片づいた...
海野十三 「火星兵団」
...(X大使は、日本を後援するつもりらしい)私は、一先ず、そういう結論に落着いた...
海野十三 「地球要塞」
...一先ず不二子さんを大鳥家に連れ帰るのが上分別(じょうふんべつ)だ...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...これで一先ずおしまいだ...
江戸川乱歩 「鬼」
...一先ず着陸場へ引返した...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...私は一先ず下宿へ帰りましたが...
江戸川乱歩 「黒手組」
...智栄尼は一先ず表二階の部屋へと帰ったが...
江見水蔭 「備前天一坊」
...正造たちは一先ず控室へ案内されて...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...陣場夫人に事情を云って一先ず延期を申し込んだが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...一同の強い勧誘で一先ず思い止まった...
寺田寅彦 「レーリー卿(Lord Rayleigh)」
...茂兵衛 一先ず江戸へさ...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...一先ず書籍をゴルクム町へ送り返すことを乞うという趣を語って...
穂積陳重 「法窓夜話」
...誰々を抱き込んで一先ず背水の陣を敷き...
牧野信一 「鬼涙村」
...一先ずじっと気を落ち着けて皆の顔を見まわしながらニッコリと笑った...
夢野久作 「白髪小僧」
...今は一先ずこれにはペンをつつしもう...
「純粋小説論」
...心の推移を待っているといった按配(あんばい)に――一先ず寧子の縁談は...
吉川英治 「新書太閤記」
...ここ一先ず落着を見...
吉川英治 「新書太閤記」
...また、最後の日に、盟約が結ばれて、内蔵助の口から、はじめて、『開城』と云う底意が打ち明けられ、『――後図(こうと)のことは、一先ず、此方(このほう)の存意におまかせ下さるまいか』となって、それを誓文の一行に書き加えて承諾(しょうだく)してある以上は、今捨てない生命も、決して永い間というわけでないことは分っている...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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力ずく 趣旨 親思う心にまさる親心
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