...何分願いたい一儀がござる...
芥川龍之介 「或敵打の話」
...他聞を憚る一儀ならば...
江見水蔭 「備前天一坊」
...しかるに実隆は一儀に及ばずこれを承諾し...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...この面舐(かおな)めの一儀が済むと...
二葉亭四迷 「平凡」
...新産を祝いに来てその子を見ないは一儀に懸りながらキッスをしないようなものと怨むから...
南方熊楠 「十二支考」
...直ちに其帶を解て一儀に及ばんとしたが...
南方熊楠 「蓮の花開く音を聽く事」
...但右之一儀に迷惑いたし居申候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...嘗をもって表示するところの我邦の一儀式のみは...
柳田国男 「海上の道」
...穀霊と共食する民間の一儀式であったろう...
柳田国男 「故郷七十年」
...御頼み申上げ度き一儀あり...
夢野久作 「白くれない」
...お願い申す一儀がござります...
吉川英治 「江戸三国志」
...かねての一儀、周瑜(しゅうゆ)が軍令きびしきため、軽率にうごき難く、ひたすら好機を相待つうち、時節到来、先頃より陽湖(はようこ)に貯蔵の粮米(ろうまい)そのほかおびただしき軍需の物を、江岸の前線に廻送のことあり、すなわち某(それがし)を以てその奉行となす...
吉川英治 「三国志」
...「――お約束のあの一儀は...
吉川英治 「私本太平記」
...やくたいもない一儀は...
吉川英治 「新書太閤記」
...ぜひどうか昨夜お願いの一儀は...
吉川英治 「新・水滸伝」
...風さそう花よりもなおわれはまた春のなごりをいかにとやせむ下に置いて、『もう一儀、最後の御仁恕(ごじんじょ)を仰ぎまする、私、差料(さしりょう)の刀を介錯人へおさずけねがいたく、使用後は、そのまま介錯の者へ遣(つか)わしたく存じますが』大検使は相かわらず頷(うなず)かなかったが、両検使が、『苦しゅうあるまい』と云ったので、内匠頭の望みはかなった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...貴方へ御内命のあった一儀...
吉川英治 「日本名婦伝」
...御承知のとおり大事の一儀(いちぎ)にて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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