...南北アメリカを一体にしようとしつつあります...
石原莞爾 「最終戦争論」
...*この頃はノミと蚊と南京虫とが三位一体になって攻め寄せるので...
大杉栄 「獄中消息」
...一体に活動写真が好きだ...
薄田泣菫 「茶話」
...「ふとした事」から異性と一体になろうとあがく特殊なる性的煩悶...
太宰治 「チャンス」
...これに限らず一体に吾々は平生あまりに現在の脆弱(ぜいじゃく)な文明的設備に信頼し過ぎているような気がする...
寺田寅彦 「石油ランプ」
...各部の絶縁が一体に悪くなったりしたために感度が低下し...
寺田寅彦 「ラジオ雑感」
...寂しい影が一体に行(ゆ)き遍(わた)っていた...
徳田秋声 「新世帯」
...明るかった額から目のあたりも一体に曇(うる)んで来た...
徳田秋声 「黴」
...一体にこの頃の若いジェネレーションの自然科学者は...
戸坂潤 「日本の頭脳調べ」
...一体に夫に対しては常に彼の社会的地位が低いことを痛罵(つうば)するくせに...
中村地平 「南方郵信」
...一体に交際家の人間といふものは...
萩原朔太郎 「僕の孤独癖について」
...無論一体に疵(きず)だらけで処々(ところどころ)鉛筆の落書の痕(あと)を留(とど)めて...
二葉亭四迷 「平凡」
...一体にちっとも笑はない...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...そして一体に挙動が乱暴な性質の娘だつたから...
牧野信一 「娘とドリアン」
...一体に百姓女は手先が利かないので...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...一体に※帯植物は幹と葉の姿勢や色彩が奇抜に出来て居る...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...自己の一体に溶けて一つの力となって生命の泉を滾々(こんこん)と音立てて湧かして来ない...
吉川英治 「剣の四君子」
...芸味はすべて聴くもの聴かす者が一体になった時に神(しん)に入ります...
吉川英治 「親鸞」
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