...然らば如何なる流派にも属せぬ一人立ちの詩人はどうするのであらう? 且又この説に従へば...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...まして得三高田等は、驚き恐れつ怪しみて、一人立ち、二人立ち、次第に床の前へ進み、熟(じっ)と人形を凝視(みつめ)つつ三人(みたり)は少時(しばらく)茫然たり...
泉鏡花 「活人形」
...女たちは袖を合せ糸七が一人立ちで一畝の水田を前にして彳んだ處は...
泉鏡花 「遺稿」
...一人立ち、二人立ち国技館の前は、いつの間にか、黒山の人だかりになっていた...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...乳人の膝下(しっか)を離れて一人立ちするようになり...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...ちやんと一人立ちになつて...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...もう一人立ちはできよう...
直木三十五 「南国太平記」
...一人立ちをしている人間という観念が...
中谷宇吉郎 「ピーター・パン」
...」何事であるかは知らぬが誰一人立ち退かなかった...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...一人立ちは出來ないぜ」「へエ――」叱られ乍らもガラツ八は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私は一人立ちしていても貧乏...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...子供が一人立ちになれば...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...一人立ちをしたら...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...自分の身に一人立ちの出來るだけの藝を持つてゐなければ...
正宗白鳥 「假面」
...」「一人立ちの出來るやうになりたいのかね...
正宗白鳥 「假面」
...一人立ちで仕上げますな...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...ペンで、一人立ちして、愛する人からほめられるようになることは、一ばんジョウにとっては、うれしいことでありました...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...果ては一人立ち二人立ち...
山本笑月 「明治世相百話」
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