...然らば如何なる流派にも属せぬ一人立ちの詩人はどうするのであらう? 且又この説に従へば...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...月を仰いで一人立ちながら...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...日傘をもった一人立ちのものです...
上村松園 「女の話・花の話」
...一人立ち、二人立ち国技館の前は、いつの間にか、黒山の人だかりになっていた...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...しかし時がすぎても誰一人立ち去る様子もなく...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...乳人の膝下(しっか)を離れて一人立ちするようになり...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...このような人々の群れの中にただ一人立ち上がって...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...日本の資本主義がブルジョアジー自身の足による一人立ちが出来るようになるに従って...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...之は何と云っても一人立ちの出来ない理論であるように見受けられる...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...「其中に一人立ちて大音声(だいおんじやう)に罵(ののし)り...
中里介山 「大菩薩峠」
...私は一人立ちしていても貧乏...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...自分の身に一人立ちの出來るだけの藝を持つてゐなければ...
正宗白鳥 「假面」
...」「一人立ちの出來るやうになりたいのかね...
正宗白鳥 「假面」
...彼れは日々の乞食見たいな生活(くらし)を免れて一人立ちになるには...
正宗白鳥 「假面」
...それによって社会的にも一人立ちしてやって行けるという自信...
宮本百合子 「現実の道」
...間もなくその男の児と二人放られて今日まで血の涙の辛苦で一人立ちして来たと...
宮本百合子 「高台寺」
...果ては一人立ち二人立ち...
山本笑月 「明治世相百話」
...」長羅は一人立ち上って櫓を降りた...
横光利一 「日輪」
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