...寄(よ)れば触(さは)れば高慢(かうまん)の舌(した)爛(たゞら)してヤレ沙翁(シヱークスピーヤ)は造化(ざうくわ)の一人子(ひとりご)であると胴羅魔声(どらまごゑ)を振染(ふりしぼ)り西鶴(さいくわく)は九皐(きうかう)に鳶(とんび)トロヽを舞(ま)ふと飛(と)ンだ通(つう)を抜(ぬ)かし...
三文字屋金平 「為文学者経」
...親一人子一人の仲で...
海野十三 「火星兵団」
...その算盤をその一人子の清蔵君が夜学の机の上に持つて来て...
田山録弥 「田舎からの手紙」
...「ほんまの親一人子ひとりの頼(たよ)りない身どすさかい...
近松秋江 「黒髪」
...一つにはまだ年が行かない一人子の初旅であったせいもあろうが...
寺田寅彦 「海水浴」
...私は兄弟も姉妹もない全くの一人子である...
豊島与志雄 「父母に対する私情」
...三吉は母一人子一人の生活をしてゐたが...
中村地平 「悪夢」
...親一人子一人の伜を喪(うしな)つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...親一人子一人で、その親は中風で身動きも出来ず、妹の世話になって居ますが――」八五郎は語り進むのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...神はその一人子を愛するほどに...
萩原朔太郎 「宿命」
...言はつて下すつた物の先樣でもお一人子御兩親の御不服(ごふふく)なのは...
長谷川時雨 「うづみ火」
...車夫(しやふ)の茂助(もすけ)が一人子(ひとりこ)の與太郎(よたらう)に...
樋口一葉 「われから」
...只一人子と云うものが何かに付けてお久美さんの肩を持ち...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...何んと云ったって俺ん処は親一人子一人だ...
山中貞雄 「森の石松」
......
夢野久作 「黒白ストーリー」
...最愛の妻と一人子を追い継ぎに亡くしたのであったが...
夢野久作 「木魂」
...自分は一人子(ひとりご)の女(むすめ)よりも他人の子の方を遥(はるか)に遥に可愛く思ふ事...
與謝野晶子 「帰つてから」
...母一人子一人のふたりぼッち...
吉川英治 「私本太平記」
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