...「一丁字を書いてください」と言って、署名や印鑑を押す時に使う...
...「一丁字」の位置を教えてもらって、道案内をする時に使う...
...「一丁字」の形の物を指して、「この形の字を知っていますか」と聞く時に使う...
...「一丁字」の字形を説明する時に使う...
...眼に一丁字無き百姓婆さんも...
石川三四郎 「百姓日記」
...兄の方は道會議員でも目に一丁字なしの方で...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...伊藤は牙籌(がちゅう)一方の人物で、眼に一丁字なく、かつて応挙(おうきょ)の王昭君(おうしょうくん)の幅を見て、「椿岳、これは八百屋(やおや)お七か」と訊(き)いたという奇抜な逸事を残したほどの無風流漢であった...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...もとより目には一丁字もなし...
大町桂月 「赤城山」
...生国は越後で眼に一丁字もない無学文盲でしたけれども...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...しかも彼らも彼女らも眼に一丁字(いっていじ)なく...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...なんという相異だろう! 目に一丁字(いっていじ)のないこの猴(さる)の前にいるときほど...
中島敦 「悟浄歎異」
...まるで一丁字(いっていじ)もない小廝(こもの)のように丁寧(ていねい)であった...
夏目漱石 「門」
...丸(まる)で一丁字(いつていじ)もない小廝(こもの)の樣(やう)に丁寧(ていねい)であつた...
夏目漱石 「門」
...眼に一丁字なき手合いに至るまで...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...恥をいへば目に一丁字もない女なんで...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...古来一丁字(いっていじ)を知らざる母が...
福沢諭吉 「教育の事」
...漁夫など一丁字なき者は海図など見るも分からず...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...ほとんど眼に一丁字(いっていじ)もなき人々の製作であった...
柳宗悦 「工藝の道」
...ほとんど眼に一丁字(いっちょうじ)もなき人々の製作であった...
柳宗悦 「民藝四十年」
...すなわち目に一丁字(いっていじ)なきこれ等の女性文人が...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...山名時氏などは目に一丁字もなかったという...
吉川英治 「私本太平記」
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