...そして大衆は必ずしも単なる集団(group)と一つではない(拙稿「科学の大衆性」――『イデオロギーの論理学』〔前出〕の内――を見よ)...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...この場合の重力の場は向の場合のそれと一つではない...
戸坂潤 「科学方法論」
...理解(把握 Greifen)と概念(Begriff)とは勿論一つではない...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...告白と主張とは一つではない...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...必ずしも一つではない...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...このイデオロギーが主としてその利害を大々的に代表する階級とは必ずしも一つではない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...――だが発展するということは型制が変るということとは一つではないように思われる...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...ましてファシズムと封建的勢力とは一つではない...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...決して一つではない...
戸坂潤 「思想としての文学」
...教養は勿論ただの教養効果や知識所有量や又お品の好さと一つではない...
戸坂潤 「ひと吾を公式主義者と呼ぶ」
...断じてお花さん狐の変化(メーキャップ)の一つではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...おれは但馬守ほどに剣術は使えないし、丈山ほどに漢詩をひねくる力はないが、遊ぶ方にかけちゃあ、ドコへ行ってもヒケは取るまい、近頃は、遊ぶに軍費というやつが涸渇(こかつ)しているから、遊びらしい遊びは出来ないが、今度のはれっきとした兵糧方がついている、なんと面白かりそうではないか――行って落着く住居までが、もう出来ているのだ、身一つではない、身二つを持って行きさえすれば、ここの生活が、直ちにそこへ移せるのじゃ、その上に、昔のようには及びもないが、再び神尾は神尾としての体面が保てる、お前にも苦労はさせないだけの保証があるのだ、異人館の方に未練もあるだろうが、京都での一苦労も古風でたんのうの味はあるに相違ない、同意ならば、善は急げということにしようじゃないか...
中里介山 「大菩薩峠」
...てんで初めから相手にしない事柄の一つではないか? 少しは恥ずかしく思うがいい...
中島敦 「狼疾記」
...あるいは一八二一年のクリューベルの「ヨーロッパ国際法」(Klueber, Europisches Voelkerrecht)などが最も古い例の一つではないかと思う...
穂積陳重 「法窓夜話」
...日本の織物として最も誇り得るものの一つではないでしょうか...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...特に貴重な建築の一つではないか...
柳宗悦 「民藝四十年」
...お袖のこと一つではない...
吉川英治 「大岡越前」
...敵の独龍岡(どくりゅうこう)を繞(めぐ)る三家の一つではないか」「はっ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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