...多く一たびハツバス・ダアダアが手を經たるが...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...民の名望一たび爾の有(ゆう)に帰せば彼らを感化する掌(たなごころ)を反(かえ)すより易し」と...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...一たび莊に入れば...
大町桂月 「白河の七日」
...まづ一たび筆なり鍬なり手にとつて最初の一筆なり一鍬なりをおろして了へば仕事はずつとずつと容易になつて來る...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...一たびは家を捨て...
高神覚昇 「般若心経講義」
...この人一たび去りて...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...夫れ政治的射利の弊風一たび行はるれば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...然りとすれば一たび筆を通俗の小説に秉(と)らんとするもの...
永井荷風 「桑中喜語」
...一たびも曾遊(そうゆう)の地を訪(おとな)う機会がなかった...
永井荷風 「放水路」
...一たび尾張町の角まで運び出されても...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...一たび其人の土気色した顔が見え...
二葉亭四迷 「平凡」
...かくする間この猫一たびも鳴かざりき...
正岡子規 「飯待つ間」
...年すなわち一たび出づ...
南方熊楠 「十二支考」
...一たび点破を経れば...
南方熊楠 「十二支考」
...そして今一たび其巻(まき)を繙閲する...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...一たび顧みるときは人の腸(はらわた)を断たむとす...
森鴎外 「うたかたの記」
...それが一たび我々の感覚の上に与えた印象の結果は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...一たび試みに亜洲の地図を検し給え...
横光利一 「上海」
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