...有り合わせのものの中からできるだけ地味(じみ)な一そろいを選んでそれを着ると葉子はすぐ越後屋(えちごや)に車を走らせた...
有島武郎 「或る女」
...メンコが一そろいはいっている...
太宰治 「春の盗賊」
...「入れ歯を一そろい作ってこの使いの者に渡してくれ」とのことであった...
寺田寅彦 「自由画稿」
...つまり一そろいの服を二度ぬらした...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...小さい飯事(ままごと)道具を一そろいそれも人形のわきに納められた...
宮本百合子 「悲しめる心」
...袷は一そろいしかお送りせず...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...宮の御装束一そろいが纏頭にされた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...一そろいは六条の東の人にしてもらいましょう...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...青鈍(あおにび)色の一そろいを夫人は新尼君のために手もとで作らせた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...私もその方に供える女の装束一そろいの調製を命ぜられましたが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...一そろいの香炉(こうろ)と燭台(しょくだい)...
魯迅 佐藤春夫訳 「故郷」
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