...」その内に雨は又一しきり...
芥川龍之介 「お富の貞操」
...又一しきり風のやうなざわめく音が起り出した...
芥川龍之介 「舞踏会」
...一しきり焔を煽(あふ)つて...
芥川龍之介 「奉教人の死」
...一しきり読経(どきやう)の声が風雨の吹き荒るゝ中に聞えた...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...一しきり盛んに降つた雨は...
田山花袋 「歸國」
...蝉(せみ)さえ一しきり鳴いた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...またしても一しきり禮言がくり返され...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...そうして彼は赤を殺して畢ったことが心外で胸が一しきり一杯にこみあげて来た...
長塚節 「太十と其犬」
...雨戸(あまど)を鎖(とざ)す音(おと)一しきり賑(にぎ)はしく...
樋口一葉 「にごりえ」
......
二葉亭四迷 「浮雲」
...一しきりして礑(はた)と其が止むと...
二葉亭四迷 「平凡」
...夫から庭で一しきりポチと遊ぶと...
二葉亭四迷 「平凡」
...肩の荷を卸して枕とししばし木の下にやすらひて松をあるじと頼めば心地たゞうと/\となりて行人征馬の響もかすかに聞ゆる頃一しきりの夕立松をもれて顔を打つにあへなく夢を驚かされて荒物担ぎながら一散にかけ去りける...
正岡子規 「かけはしの記」
...毎日山の中は一しきり風が途絶えた...
宮嶋資夫 「恨なき殺人」
...この拍手が一しきりやむと...
宮原晃一郎 「風変りな決闘」
...私の呼吸が又一しきり胸を圧迫して来た...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...奉公人たちは、その後がまた、一しきり忙しい...
吉川英治 「新書太閤記」
...一しきり混雑の人渦(ひとうず)が巻いた...
吉川英治 「源頼朝」
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