...一しきりは二人で...
芥川龍之介 「あの頃の自分の事」
...鳩はまた一しきり飛び立ちながら...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...家まで来て蚊帳(かや)の中で一しきり遊んで今やつとまた眠つたところです...
伊藤野枝 「ある女の裁判」
...一しきりは大分、江戸ツ子を気取つてゐましたが私はまだ氏の江戸ツ子らしい処を見たことがない...
伊藤野枝 「妾の会つた男の人人」
...」一しきり嵐が過ぎ去つてしまふと...
薄田泣菫 「茶話」
...その太いさびた声が一しきり広い本堂に響きわたった...
田山花袋 「田舎教師」
...一しきりの讀經が濟んで...
田山花袋 「道綱の母」
...それは一しきり中學校の教科の中から東洋史といふものを無くしてしまふといふやうな話がありました...
内藤湖南 「日本文化とは何ぞや(其二)」
...與吉(よきち)はおつぎが漸(やうや)く近(ちか)づいた時(とき)一しきり又(また)泣(な)いた...
長塚節 「土」
...俺らが知つたのぢやあんでも鐵嵐ら一しきりとれたな...
長塚節 「土浦の川口」
...一しきり台所を賑わしていた御用聞きたちの和やかな声ももう聞かれなかったし...
原民喜 「翳」
...母親は声たてて何といふこの娘(こ)は不仕合と又一しきり大泣きの雨...
樋口一葉 「十三夜」
...僕も一しきり歴史小説を非常に書きたいと思つてゐたことがありました...
堀辰雄 「更級日記など」
...一しきり海風が揺れて吹き通った...
本庄陸男 「石狩川」
...何しろ満足に口が利けない程ですの」三人の話題は一しきりその女のことに及んだが...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...丁度一しきり熟睡した夜中急に物音でおこされると...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...鉛の雨は一しきり續いたが...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...一しきり賑やかになって来た...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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