...金梨子地(きんなしぢ)のやうな火の粉が一しきり...
芥川龍之介 「地獄變」
...それからそれへと微禄(びろく)して一しきりは三度のものにも事をかく始末だったが...
芥川龍之介 「老年」
...家まで来て蚊帳(かや)の中で一しきり遊んで今やつとまた眠つたところです...
伊藤野枝 「ある女の裁判」
...一しきり大騷ぎ...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...それからまた一しきり酒がはずんだ...
薄田泣菫 「茶話」
...それは一しきりで永続きがしません...
談洲楼燕枝(二代) 「燕枝芸談」
...二階の部屋の踊子は一しきり揃つて一人残らず舞台へ出て行き...
永井荷風 「勲章」
...一しきり歇みたる雪また降り出しぬ...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...もうぢんの中に交りて一しきり陣鼓ときめく凄まじさ...
萩原朔太郎 「煤掃」
...母親は声たてて何といふこの娘(こ)は不仕合と又一しきり大泣きの雨...
樋口一葉 「十三夜」
...肩の荷を卸して枕とししばし木の下にやすらひて松をあるじと頼めば心地たゞうと/\となりて行人征馬の響もかすかに聞ゆる頃一しきりの夕立松をもれて顔を打つにあへなく夢を驚かされて荒物担ぎながら一散にかけ去りける...
正岡子規 「かけはしの記」
...一しきり東京話を聞いたり訊かれたりしてゐたが...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...何しろ満足に口が利けない程ですの」三人の話題は一しきりその女のことに及んだが...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...それから大きな眼を一しきりパチパチさして...
夢野久作 「冗談に殺す」
...その内に又もや風が一しきり渦巻(うずま)き起(た)って...
夢野久作 「白髪小僧」
...折から又一しきり場内でゲラゲラという笑い声がどよめいた...
夢野久作 「暗黒公使」
...雨はまた一しきり烈しく降る...
吉江喬松 「山岳美觀」
...一しきり賑やかになって来た...
蘭郁二郎 「夢鬼」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??
