...イヌがワンワンほえたてたものですから...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「人魚の姫」
...「ワンワンに言うようだわ...
泉鏡花 「婦系図」
...それにジャズの喧噪(けんそう)な楽の音が交(まじ)りただもう頭の中がワンワンいうのであった...
海野十三 「恐怖の口笛」
...ワンワン、ガヤガヤと、焦燥(もどかし)そうな群衆の声が聞える...
海野十三 「夜泣き鉄骨」
...それに呼応する見物席のみごとな怒号が――ワンワンと頭をしびらせ...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...小さい並木路を下るときには、振り仰いで新緑の枝々を眺め、まあ、と小さい叫びを挙(あ)げてみて、土橋を渡るときには、しばらく小川をのぞいて、水鏡に顔をうつして、ワンワンと、犬の真似して吠(ほ)えてみたり、遠くの畠を見るときは、目を小さくして、うっとりした風(ふう)をして、いいわねえ、と呟(つぶや)いて溜息...
太宰治 「女生徒」
...蚊がワンワン云って縁側の方へ群がって来る...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...ワンワンと吠えてみないか...
豊島与志雄 「道標」
...ワンワンというこの地方の俗謡の節を...
中里介山 「大菩薩峠」
...小判を沓脱(くつぬぎ)の下へ埋めたのは?」「――ここ掘れワンワンか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ワンワン泣き出しゃがって手のつけようがありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...其處を掘りさへすれば寳が出て來るとね」「此處ほれワンワンと來た」八五郎は少し醉つて居りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ワンワン埃が縞のようになって流れて来る...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...一緒になってワンワン吠えながら広間の中を走り廻っていた...
久生十蘭 「キャラコさん」
......
槇本楠郎 「赤い旗」
...ワンワンとほえた...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...するとその晩おそくワンワンワンとはげしく犬が吠える声と一緒に...
夢野久作 「犬と人形」
...これを見付けた犬は急に憤(おこ)ってワンワン吠えながら道化男に噛み付こうとする...
夢野久作 「暗黒公使」
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