...われとわが頭のあたりにワナワナとふるえる両手を搦(から)みつけた...
海野十三 「蠅」
...あなたが教えてさえくれれば」あけみはまだワナワナふるえていたけれど...
江戸川乱歩 「月と手袋」
...しかも身体がワナワナと...
橘外男 「仁王門」
...手足にワナワナと顫(ふる)えが見えるのが不思議です...
中里介山 「大菩薩峠」
...お銀様の銀の簪持った手がワナワナと慄(ふる)えて慄えてたまりません...
中里介山 「大菩薩峠」
...手紙を取る手がワナワナとふるえました...
中里介山 「大菩薩峠」
...その拳(こぶし)がワナワナと動いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...同時にワナワナとふるえ出したもののようです...
中里介山 「大菩薩峠」
...ワナワナと慄(ふる)え出して...
中里介山 「大菩薩峠」
...脚(あし)はワナワナと顫(ふる)え...
中島敦 「名人伝」
...ワナワナと顫(ふる)えて居ります...
野村胡堂 「黄金を浴びる女」
...紅い唇のワナワナと顫(ふる)ふいぢらしさは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そいつは誰だい」「――」ワナワナと動く主人源吉の唇を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ワナワナと双手(もろて)を差伸べます...
野村胡堂 「芳年写生帖」
...二人の大の男はいずれもワナワナと身を顫わせ...
久生十蘭 「魔都」
...余りの怖ろしさにワナワナと体躯を慄わせていた...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...おのれ――いつか帯の間をワナワナとふるえる手がさぐる...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...全身をワナワナとふるわせながら追求して来る鬼気のようなものに押されて...
三好十郎 「冒した者」
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