...Aは幼児のおもちゃのマーブル(日本でいえばラムネの玉)を階段の上の足で踏みやすい場所においておく...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...ラムネの玉くらいの小さい頭も全部ばりばり噛(か)みくだいてたべるのである...
太宰治 「チャンス」
...道傍の氷店に入ってラムネ一瓶に夜来の渇望も満たしたればこゝに小荷物を預けて楠公祠(なんこうし)まで行きたり...
寺田寅彦 「東上記」
...あのずつと白い泡の立つ所はラムネのやうで胸がすきるといつた...
長塚節 「旅の日記」
...ラムネとアイスクリーム屋の林立の浅草だ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...「ラムネいりやせんか!」「玉子買うてつかアしゃア...
林芙美子 「新版 放浪記」
...ラムネのびんの玉を...
林芙美子 「新版 放浪記」
...ラムネ一本のすきばらのまゝ汐臭い蒲団に足を延ばした...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...三番をぬけて奥のテントへラムネをもらいに行く...
久生十蘭 「だいこん」
...ラムネを、一本ずつ、みんな飲んだが、「オヤジ、誰か来るのかね?」さすがに、頭にぴんとひびくものがあって、源十が、不審顔で、訊いた...
火野葦平 「花と龍」
...ラムネ屋を始めるだけの資金を都合してくれた...
火野葦平 「花と龍」
...ラムネ屋という、普通の商売に変ってみると、実に、平和な姿で、板についている...
火野葦平 「花と龍」
...「マンか?」「はい」「ラムネをくれ」「はい...
火野葦平 「花と龍」
...ラムネはよろし?」ラムネを詰めた小箱をかついで...
火野葦平 「花と龍」
...ラムネにあったようだ...
古川緑波 「清涼飲料」
...ラムネ代と二銭――より他は使はなかつたわけである...
牧野信一 「或るハイカーの記」
...美しいラムネの玉であった...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...二個月前(ぜん)にこの解放治療場に這入ると直ぐに拾ったラムネの玉と...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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