...鬼のユートピアだ...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...それはこの著者のユートピアにおける銀座新宿の平和の乱されるのを恐れたためかもしれないと思われた...
寺田寅彦 「野球時代」
...イデオロギーとは要するに歴史的存在に追いつけない意識だから虚偽だという主張なのである(歴史的存在を追い越して了った意識は之に反してユートピアと考えられる)...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...それを一般にユートピア思想と呼んでいいだろう...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...プラトンの国家論を初めとしてトーマス−モーアやオーエン・サン−シモン・フーリエ等のユートピアが...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...議論の結果は必ず滑稽なユートピアになって了うか...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...「云わばわれわれのユートピアが現実のものとなりつつある国がソヴェートであったのだ」(一七・一八)...
戸坂潤 「読書法」
...現実に対する理想主義的絶望(之はユートピア主義の論理的構造の常である)があるのである...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...人は誰でもそれぞれのユートピアを持っているに違いない...
豊島与志雄 「今日の条件」
...はるかな理想的なもの、ユートピア、理想境的なものを、芸術は夢見、それをこちらにおびきよせるものだと考えたのである...
中井正一 「美学入門」
...一つのユートピア的な自由さを持たせた点を特色とする...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...ロンドン塔で彼の愉快な羊さがしのカドリールの終曲を踊りぬいたユートピアンのムーア卿にさゝげながら僕のコンラードは東洋へ突進した彼は囚はれの身になった時には適度にやさしい手を血にそめて××の手伝までしそして夜あけ方...
槇村浩 「長詩」
...旅は人生のユートピアであるとさへいふことができるであらう...
三木清 「人生論ノート」
...旅は人生のユートピアであるとさえいうことができるであろう...
三木清 「人生論ノート」
...それのうちになほ殘存すると見えるユートピアを全く排除することによつて...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...理想境(ユートピア)に向って驀進(ばくしん)するんだ...
夢野久作 「暗黒公使」
...私はこの聖書をカフェー・ユートピアで手に入れたのです...
夢野久作 「暗黒公使」
...銀行の一件だのカフェー・ユートピアの出来事などは無論書いてある筈がない...
夢野久作 「暗黒公使」
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